LADYWEB講座|Color&Lifestyle

みずき先生の色彩セミナー


日本の喪服、昔は白だった?
韓流の時代劇によく出てくる葬式のシーンでは、参列者が皆、白い衣装を着ています。これを見て、違和感を持つ日本人は多いようですが、日本でも明治時代までは、喪に服す色は「白」だったのです。これは大陸から渡ってきた文化で、もちろん中国でも喪服は白。そのため、葬儀のことを「白事」と呼ぶこともあります。

日本では、洋服の文化が一般に普及すると同時に、西洋の喪服の習慣も取り入れることになりました。したがって、喪服も西洋式に黒となり、いつの間にか「喪の白」の文化は失われていきました。現代の中国も同様で、西洋文化が根づいて、洋服が一般的になると同時に、葬儀の時は黒いスーツが当たり前になりました。ただ、中国の葬式では、女性は髪に白いヘアバンドをつけたり、上着に白い造花を飾ったりします。また、公共の場所に飾られる服喪の標識は、白い花が常識であることなどから、「喪の白」の概念は一部残っているようです。




カラー心理診断士 佐野みずき先生プロフィール
東京出身。色彩心理分析については35年のキャリアがあり、1976年、小学館発行『セブンコミック』で、色彩診断師としてデビュー。1990年、東京・二子玉川にあるテーマパーク『ナムコ・ワンダーエッグ』中のアトラクション、『占い魔女の館』をプロデュース。雑誌媒体では、集英社『週刊明星』小学館『CanCam』青春出版社『SAY』主婦と生活社『RAY』などで活躍。現在は、もうひとりの診断士、宇野ひかると共に、ウェブ媒体でのカラー診断や、デジタルコンテンツ開発に力を入れている。

色彩セミナー講師 品川実花先生プロフィール
東京都出身の舞台脚本家&エッセイスト。UNOSANO.NET主催、「色彩心理診断セミナー」講師。現在、nifty会員向け有料コンテンツ『占い魔女の色診断』で、コラム「色の秘密・色のパワー」を連載中。