開票が始まってものの1分もしないうちに“○×県2区・何野誰夫当選確実”なんて速報が出たりしますよね。でも、あれっていかにも早すぎると思いませんか? なぜ開票率1%にも満たないのに当確が出るのでしょう。その仕組みはこうです。実はテレビ局、ラジオ局、新聞社などのメディア各社は、投票日までにかなりのデータを集めていて、ほぼ票読みはできているようです。
具体的には過去の選挙データや支持率の調査、投票率などに加え、出口調査といって投票所で具体的にどの候補に投票したか、どの政党に投票したかなどを調査し、それらを総合的にコンピュータが判断、当確などを出すようです。ただし、大都市では浮動票が多く、その行方次第では大物が落選したり、ずぶの素人が当選したりすることも多く、ほぼ100%近い開票率でもまだ当確が出せないことも珍しくないようです。
もうすぐ日本列島は選挙一色。大事な一票、大切に使いましょう。
(2003.10.7 取材/金子保知)