今まで何回も書いてきたが、私はだらしがない性格だ。って、別に威張って言うことではないが、自分でもつくづくそう思うし、親にもよく言われる。この「だらしがない性格」と、「太っている」という状況には因果関係があると思うのだが、これってダイエッターに共通することなのだろうか? 「太目の人」と置き換えてもいい。

まず私のだらしがなさの最たるものは、部屋の片付けに関することだ。忙しい日々が続くと、すぐに足の踏み場もない状態になってしまうし、積み重ねた資料が土砂崩れを起こすこともしばしば。

それからお金の使いかたであろうか。私の友達に、その日に使ったお金は1円たりとも間違えずに家計簿につけている…という人がいるが、家計簿を付けることさえ常に三日坊主の私には、信じられないことである。決まった給料日のない私にとって、入るお金と出るお金を把握しておくべきなのは言わずもなが…なのだが、本屋などに行くと突然、自己規制がまったく効かない状態になり、恐ろしい量の本を購入してしまうことがある。

時間にはさほどルーズではないと思うが、時々徹夜明けの約束などは、あまりの眠たさにドタキャンしてしまうこともある。

何でこんな自分の恥を晒したかと言うと、今回の連載が始まってすぐ、あることに気が付いたからだ。それは、前回の連載終了後、異様に部屋が汚くなった…ということだ。

以前より忙しくなり、ゆっくり部屋を片付ける時間がないまま、次から次に散らかっていってしまったのだが、その散らかりようは、本人でさえイライラしてくるくらいの凄さで、外出から帰って部屋に入ると、思わずため息が漏れてしまうほどだった。

「部屋を片付けたい」
何も私は散らかった部屋が好きなわけではないので、ずっとそう思っているのだが、中途半端に片付けては、すぐに元の散らかり放題になるという生活がずっと続いていた。この「部屋が散らかり始めた」ということと、「ダイエット連載が終了した」というのがほぼ同時期だということに気が付いたとき、これぞ私が痩せない最大の欠点だと気が付いたのだ。

つまり、ひとつのことに気が張っていた時は、生活全体に張りがあって、部屋もきれいにしようと心がけていたのだろう。なのに連載終了後、本来の性格が現れてしまった。それがつまり、「だらしがない」ということだ。

「明日片付ければいい」とはすなわち「明日からダイエットすればいい」ということだし、中途半端に食事制限したと思ったら、「今日はいいや」と飲み食いする、果ては本と同じように突然食料を買い込んだり、「今日は飲まない」という自分との約束を果たせなかったり、すべてのことはダイエットに通じているのである。部屋のあるべきではない場所に、物がたまっていくように、私の身体には脂肪が溜まっていく。

「こりゃ、いかん」と本気で思った私は、早速大掃除をすることにした。基本的に「もったいない」という思想の持ち主なので、捨てるという作業が苦手なのだが、未練がましく取っておいたものをバンバンすてる決心をし、今この時点で半分だけ実行した。まだ半分なのは情けないが、この調子で我が家と我が身を美しく、無駄のないものに改造していきたいと思う。

ところで話は戻るが、この「だらしがない性格」、ダイエッターの皆さんは思い当たるところはあるだろうか?