ダイエッターの皆さん、お待たせしました! 連載再開から4週間、ほんの一瞬ではありますが、100g減に成功!

最終日の朝の体重が、「減った」という決定になるため、表紙には出ないけれど、確かに私は52.4kgという数字を見たので、ここに報告します。10か月振りに見る「久し振りの数字」。10か月間の「停滞期」(?)。長かった。本当に長すぎるくらい長かった。

10か月も体重が減らなければ、「もうどうでもいいや」という気持になってもおかしくないのに、よくここまで頑張ったと、昔の陸上選手のように「自分を褒めてあげたい」という気分である。

それにしても、不思議な減り方だった。実は前の晩、深夜にラーメン(ミニ)を食べるという暴挙を遂行してしまい、せっかくいい感じでキープしている体重が増えるのではないかと、戦々恐々とした気持ちで寝たのである。

しかし次の朝、体重計に乗った私が目にしたのは「増えた数字」ではなく、ダイエット開始後、最も少ない数字だった。
「え? うそ」
私はそう呟くと、体重計を移動させ、再び乗ってみる。この「体重計を移動させる」という行為は、信じられない数字を見たときに私がよくやる行動だ。もしかして体重計の状態がおかしいのではないか、と考えるからだ。大抵の場合それは、「こんなに増えているわけない」と思われる時にやるのだが、今回は違った。

何回体重計を動かし、一端電源を切って入れ直してみても、結果は同じ「52.4」である。減ったのだから素直に喜べばいいのに、いや、ものすごく嬉しいのは確かなのだけど、反面「何で?」という疑問が私の胸を一杯にする。
「昨日、あんなに食べたのに!」
と思うからだ。普段、一生懸命ダイエットに励み、運動をし、夜中にお腹が空いてもグッと我慢して寝ても、全然減らなかった体重が、どうしてラーメンを食べた翌朝に減っているのだろうか。

その後、極度に激しい運動をした記憶もなく、エネルギーを燃焼するようなことをした記憶もない。あえて言うなら、食べてすぐ寝たわけではなく、朝方まで起きていた、ということだけだが、それならばいつものことである。

本当に自分の身体のことながら、不思議なことは多々起こる。恐らく、私の身体は今、「減るぞ!」という方向に向かっていて、それがたまたまラーメンを食べた翌朝に結果として出たのだろうが、こういう出方は慢心を生むので、出来るだけ止めて欲しいと、そう思う。「ラーメン食べても痩せたんだから、今日はこのくらい食べてもいいか」と、自分に甘い私が思ってしまっては困るのだ。

そういう危険はあるものの、反面、やはりこの時期に一瞬でも体重が減ったことは大いに意味がある。「もうちょっと頑張れば、本当に痩せるんだ」と、とても自信が付いたからだ。

10か月、全く体重が減らないということは、多分、皆さんが思っているより、かなり精神的プレッシャーが大きい。このままずっと痩せないんじゃないかという恐怖は、確かに私の中にあった。でも、減ったのだ。

私はこの一瞬の「100g減」の結果を信じ、改めてその数字を「本物」にするため、頑張っている。