このダイエット連載が再スタートしてから、4か月が過ぎた。4か月で1.5kgしか減っていないので、目標の「50kgを切る」まではまだまだかかりそうだ。

今年の冬はあまり寒くなかったと記憶しているが、それでもまだ寒さ厳しい2月に始まって、今週もまるで3月のような陽気が続いている。つまり、ずっとダイエットには不向きな気候だったというわけだ。

全ての動物は、冬になると寒さに耐えるため、皮下脂肪を蓄えるという。確かに猫のような小動物を見ていても、冬のほうが丸々とした感じはする。ダイエットに最適なのは、皮下脂肪を蓄えない春や夏ということなのだろうが、こんなに涼しい日々が続くと、私の皮下脂肪は「まだ冬?」とか勝手に思い込み、いつまでも肉体から離れなくなりそうで、怖い。

不規則な生活をしていても、人間の体というのは太陽や月の時間によって体内も活動する…というようなことを聞いたことがある。何時に起きようと、太陽の光を浴びなければ体は本当の意味では目覚めず、曇りや雨の日には体がすっきりしないのは、そのせいだという。

夜遅く食べてはいけないのも、寝る前だからというよりも、ある時間を過ぎると体は「消化」にエネルギーを使い、その時間に食べ物が入ると「吸収」の活動に費やすエネルギーにとられてしまうからだということも聞いたことがある。これは、自分の寝る時間とか起きる時間には全く関係ないらしい。

例えば私などは起きるのは大抵お昼で、寝るのは朝方に近い。寝る数時間前に食べるのはよくないというが、それだと夜中の3時に食べるのは大丈夫だということになってしまうが、実際は寝る時間が問題なのではなく、夜中の食事というほうが問題らしいのだ。どんな時間割で生活していたとしても、体内時間(太陽と月の時間)によって体が活動している以上、本来ならば寝ているはずの時間に物を食べると積極的に消化してはくれないのだ。

でも自分の生活を変えず、しかも本来の人間にとって正しい生活時間に合わせて食事を摂ろうと思うと、これは結構大変なことである。第一食めは、普通の人にとっての昼食の時間だから別に問題はない。12時に昼食(私にとっての朝食)を摂ると、7時くらいにはお腹が空くので、大抵そのくらいに食事をする。何でも体内時計では、夜の7時から朝の7時までは「消化」の時間なので、これ以降に食べると先程の問題が起こる。夜の7時に食べるのは、本当ならギリギリの時間ということだが、これはまぁ、仕方ないだろう。

問題はその後である。ここから私はほぼ10時間から12時間、起きている。まず乗り越えなくてはならない時間は真夜中、1時から2時くらい。ここで思い切りお腹が空いてくる。夜の食事が少量だと、とても耐えられない。時々私が夜中に食事をしてしまっているのは、ここで耐えられなくなった時だ。

次のピークは朝の5時くらい。この場合、大抵は寝て誤魔化す。ところで先程の体内時計によると、朝の7時から昼の12時までは「排泄」の時間らしい。朝食抜きダイエットなどでは、この「排泄の時間」に物を食べないことを進めているのだが、私のようにその時間を寝て過ごしている、というのは、体内時計をどのように狂わせてしまっているのだろうか。

一日たった24時間でも、その時々で体は「するべきこと」を変化させている。季節によっての変化は当然過ぎるくらいだろう。どんなに一日食べなくても、夜中に食事をすると、私の体はしっかりその結果を表す(つまり太る)。本来なら皮下脂肪を捨て去るはずのこの時期、これ程涼しい日が多いことが、私のダイエットの大いなる妨げになっているのではないかと、近頃はそんなふうに言い訳している。