まだまだ涼しいので、体が皮下脂肪を溜め込んでいる…。というようなことを先週書いたが、今週は25度を越す日が続き、突然夏らしくなってきた。すっかり初夏である。

これからがダイエッターの勝負の時期だ。ダイエットに関する情報は一年中溢れているが、それでもやはりこの時期になると一気にその情報量が増える。皮下脂肪を捨て始めて、痩せやすい時期だから…というより、体の露出度が増えるためであろう。

冬ならばほとんど隠すことが出きる下腹やフクラハギだけではなく、太ももや二の腕も出せるものなら出したい! いやいや、今年こそハイレグの水着を着て海やプールへ行きたい! と密かに思っている人がいかに多いか、この時期の雑誌の特集を見るとよくわかる。

私はシミ・ソバカスになりやすい体質のため、水着になる気など毛頭ないのだが、それでも出せるものなら二の腕くらいは出したい! とは思っている。太ももは出さなくてもいいが、ミニスカートは履きたい。

もともと私は、結構ミニスカートを履いていたのだが、今年衣替えが終わってみれば、ミニスカートどころかスカート自体がほとんどなかった。太ってからずっと、サブリナパンツみたいのばかり履いていたからだ。上に着るものも、ほとんど下腹を隠せるタイプのものばかり。夏だっていうのに、どこもかしこも「隠す」という目的で洋服を買っていた過去の自分が情けない。

だからって、今の自分がどこもかしこも「出せる」という体型になったわけではないので、やっぱり二の腕が出てしまうような服は買う気になれないのが現実である。

別に他人様から「ぜひ見たい」と言われる年齢でもないので、露出度を自ら上げる必要はないといえばないのだが、まったくそういうことを気にする必要なく、スレンダーな体型を強調する洋服を着こなしている人を見ると、とっても羨ましい。大体、下腹や二の腕を隠す…という条件でもって洋服を選ぶとなれば、それなりに選択肢だって少なくなる。

「これかわいい!」とか思っても、「二の腕が出るから駄目だ」とか考えて諦めるあの切なさ。色も形も自分好みなのに、ただただ下腹が出ていたり二の腕が太かったりするために、購入することができないなんて!

太っているということは、日々さまざまな点で「諦め」と「我慢」を強いられる。イヤ、太っていても堂々とピチピチのミニスカートを履いて、太い二の腕をむき出しにして歩いている人もいる。アメリカ人などほとんどそうだ。でも私にはできない。

それは、恥ずかしいからというより、「太っていると思われたくない」からだ。誰だって、わざわざ着太りして見える服は選ばないのと同じように、いまだ少々太目なところは、できるだけ隠しておきたいと思うのは当然のことである。

この問題は、体重だけ減ればクリアできると言う問題ではない。体重は少ないけど腕は太い、という人は存在するのだ。どんなタイプの洋服でも着こなせるようになる…、それこそがダイエッターの本当の目標である。