ついにダイエット連載が再スタートして5か月が終了してしまった。毎度同じ報告で申し訳ないが、体重にはまったく変化がなく、恥ずかしい限りである。これ程の情けなさを感じているにも関わらず、それが体重に影響しないのが不思議なくらいだ。

でも今週も、ちょっとだけ嬉しいことがあった。とあるパーティに出席することになり、黒白のストライプのスーツを着ていったところ、「痩せたね〜」のお言葉を連続していただいたのだ! 正直に言って、そのスーツを着た瞬間、「これはずいぶん痩せて見えるな〜」と、全身を鏡の前で映した私は、心の中で「ウシシ」と思ったのだが、まさに狙い通りだったわけである。

でも、どんなに洋服で「痩せた」ように見せることに成功しても、誤魔化しきれないのは顔である。ところがこの日、「顔が一回り小さくなったよね」と言われたからビックリ!

実はこのパーティ、「美しくなる」ということがテーマの集まりで、私は何と、「ダイエットに成功した人」として、皆さんの前でスピーチすることになっていたのである。正直に言って、痩せたのは事実だが、「痩せている人」とはまだまだ言い難い今の私の体型で、「ダイエット成功者」として紹介されるのは非常に苦痛である。

それでも「痩せるきっかけなんかを話してくれればいいから」と何度も言われたので引き受けたのだが、「ダイエット成功者」として人前に出る以上、いくばくかでも痩せて見えるようにしよう、と思うのは当然である。

それで、私はパーティの前日、以前ダイエット塾の七尾先生から教わった「即効で効く、顔痩せ体操」を念入りに行ったのである。「顔が一回り小さくなった」と言われる程の効果があるとは思わなかったが、これもまた思い通りの評価を得る事ができて、本当に嬉しかった。

「ダイエットに成功した…とは言っても、私はまだご覧の通り太めのままで、「痩せた」のは事実ですが、「痩せている人」ではありません」とちゃんと最初に申告し、「ポイント制・低インシュリンダイエット」をWebで公開し、12kgダイエットに成功したと報告すると、会場からは「お〜」というどよめきが…。恐らく、「この太めの体にさらに12kgもの肉が…」と皆さん想像したに違いない。

「靴下を立って履くこともできず、階段を昇れば息切れがし、指輪も靴もパンツもきつくなった」と過去の自分の恥を隠さず話すうち、会場は笑いに包まれていたが、私は心の中で、しみじみ「本当、辛かったよな〜」と思いっきり太っていた遠い日の自分を思い出し、改めて「ダイエットしてよかった〜」と実感した。

今、私のワードロープの中には、まだ履くことができないスカートたちが眠っている。もう一度初心に戻って、洋服やその場しのぎの体操で誤魔化すのではなく、本当に「痩せているね」と言われることを目指して、頑張ろうと思ったのであった。