冷夏といわれた昨年の夏とは打って変わって、今年の夏は毎日30度を越える猛暑である。「暑い!」と思うようになった最初の頃は、体操するにも汗で体がベタベタして気持ち悪いと思っていた私だが、最近は汗が流れることで体重も減るような気がして、流れる汗に快感すら覚えながら体操に励んでいる。
それはそれでよいことなのだろうが、何事にも限度というものがあるようだ。私の家は狭いスペースにパソコンが4台、プリンター2台、テレビ、ビデオ、DVD、ステレオ、その他パソコンの周辺機器に、もちろん家電もあり、それらがひしめいている。これだけ電化製品があると、恐らく何もない部屋と比べて、かなり温度が高いはず。しかもベランダが南西向きなので、昼間は恐ろしいほど陽が入る。
ただでさえ暑い日々、普通より高くなっている室温、そんな中でクーラーもつけず、最近では腹筋運動にまで力を入れて、汗をダラダラ流していたら、三連休の最中に、不意に体がダルくなった。水を飲んでも飲んでも喉が渇き、それだけ飲んでいるのにトイレに行く気にもならず、妙に眠い。でもって腕や足がまるで重いものを持った後のように疲労し、ぶるぶると小刻みに震えていて、止まらない。
食欲もない。食欲がないからまともな物を食べる気になれず、果物ばかり食べて喉の渇きを癒し、ちょっと動いては横になり、ということを続けていたら、500g痩せた。
久し振りに減った体重であるから、本来なら「皆さん、やりました!」と報告したいところだが、食べずに減った体重は、食べたら戻る、ということを体験上、熟知しているため、そう喜んでもいられない。何しろここのところのポイントはかなり低く、しかも3食どころか2食も摂らずに痩せたのだから、恐らく体調が元に戻り、2食摂ったら、すぐにこの体重は前と同じになるだろう。もちろん、せっかく減った体重を維持する努力はするが、その前に体を壊したら元も子もない。
それにしてもこのダルさはなんだ? と考えているとき、テレビで「脱水症状」についてやっていて、もしやこれか? と思った。体がダルくなり、手足が震える…など、私の症状に酷似している。
別に炎天下の中でスポーツをしていたわけではないし、かなり水分も摂っていのだが、室内にいても脱水症状になったり、熱中症になったりするとも言っていたし、何しろ汗のかき方が半端じゃないのだ。
私は元々新陳代謝が悪いのか、あまり汗をかかない。サウナに行ってもほとんど汗が出ず、この新陳代謝の悪さがデブの原因だとさえ思っていたのに、ここ数日、肘の裏にはアセモまでできるほど汗が出て、物凄い有様なのだ。今までこれ程の汗をかいたことがなく、特に運動をした後はじっとしていても異常なほどに汗が出てくるのが嬉しくて、やたらに張り切って腹筋などをしたのが悪かったのかもしれない。
新陳代謝がよくなったことはいいことだし、運動をする気になったのもとてもよいことだが、そのせいで体調を崩したのだとしたら、それはそれで間抜けである。ダイエットは自己管理だとよく言うが、しみじみとそれを実感した事件であった。
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