特に可もなく不可もなく、嫌なこともなければ、楽しいこともない、というのが、白とピンクの相性運です。このふたりが一緒に行動すると、悪運を呼ぶことはありませんが、かといって幸運もなく、地味で退屈で無為な時間を過ごすことになるでしょう。

深い友人はできにくいものの、さまざまな人に出会うチャンスの多いピンクにとって、白はなんだか得体が知れない、ちょっと退屈な相手。どちらかといえばドラマティックな人生運を持つピンクも、白の前に来ると、そんな傾向がすっかり消されてしまいます。

白はもともと、けたたましい人生運を持っていません。変化に乏しくとも平和で静かな暮らしを好み、そういう意味では最初、ちょっとピンクに心をひかれるのですが、ふたりの間のあまりの退屈さに、やがては飽きてしまいます。白とピンクは、お互いに好奇心を刺激されない、よくも悪くも無害な存在で、意識的に共通の趣味を持つなり、イベントをつくるなりしないと、間がもてません。

白は見た目の印象通り、どんなカラーの隣に並んでも合うのですが、決して無個性ではなく、むしろ強烈な存在感を示す色でもあります。静かな存在感が白の個性なのですが、自分のほうから他者に積極的に働きかけるような、行動的な部分はあまりありません。

ピンクも見た目とは異なり、実は内気でコンプレックスが強く、自分に自信がなく、他者からの働きかけによって初めて輝く、受け身体質です。白とピンクは、そんな受け身同士のキャラクターですから、出会っても、ただお互い、相手の出方を見ているだけ。仕事で知り合った場合は、必要以上にビジネスライクで、仮面をかぶった関係になってしまいます。

そんなふたりですから、適齢期の男女として出会い、恋愛をしたとしても、ドラマティックなシチュエーションは望めません。静かに、落ち着いた雰囲気でふたりの仲は進行し、やがては外圧に押された形で、結婚に至るでしょう。もし、安定した結婚生活が望みなら、このふたりの組み合わせは悪くないかもしれません。ただ、若いうちは大きな夢を持ち、もっと冒険をしたいと望むなら、この組み合わせは失敗です。

ピンクも白も、それぞれに個性的で感性が豊かなはずなのに、お互いに向き合うと、なぜかプラスのエネルギーが生まれません。だから仕事で組んでも恋愛をしてもそこそこで、どちらかの片方が交際範囲の広い人間なら、より自分に似合った相手を見つけてしまうことでしょう。そう、よほど人生に疲れているならともかく、無理して一緒にいることはありません。お互いによりよい相手を見つけたほうが、きらびやかで楽しい人生を送れるはずです。