紺と茶色は、属している社会が近いため、比較的出会いやすい運を持っています。また、職場などで仕事で組むことも多く、紺も茶色も真面目で堅実なため、周囲からはバランスのとれたコンビに見えます。ところがそんな見かけとは反対に、実は相性運はあまりよくはありません。
表面上、ふたりはとてもうまくいっているように見えますが、性格や生き方、考え方などに決定的に相容れない部分があり、最後の最後でお互いを受け入れることができないのです。友達にはなれるけれど親友にはなれない。好感は持てるけれど、どこか相手を信用できない部分をお互いに抱えています。仮に一緒に暮らしたとしても、そういう壁は、一生越えることができません。
紺から茶色を見ると、人物的にも信頼でき、社会的にも安定した評価を得ている能力は、十分に認めることができます。ところがどこか自分本位な部分が気になり、そこが好きになれません。一方、茶色から紺を見ると、何があっても自分の生活や考え方を変えようとしない頑固さにいら立ちをおぼえます。お互い、いつも相手のことが気になってしまい、話をしていても相手の言うことを素直に聞けず、つい裏の裏まで深読みして、結果的に気まずい思いをしたりします。
こうした、お互いの腹を探り合うというのは、男性同士の紺と茶色の組み合わせに多く、女性同士の場合は性格うんぬんより、理屈抜きに生理的にダメ、というケースが多いようです。ただし、このふたりは友人としてはいまひとつ踏み込めなくても、一緒に事業を起こすなどの、ビジネスパートナーとしての相性運は悪くありません。
たとえばふたりで会社を始めたりした場合、双方の長所がプラスに作用し、安心感、信頼感も向上、収益も上がります。ところがミュージシャンやタレント、ライター、デザイナーといった創造的な仕事でふたりが組む場合は、性格の違いが災いし、うまくいかないことが少なからずあります。自分の個性が強く出る仕事で接する場合、紺と茶色はそれぞれが独立して仕事をするほうがうまくいきます。そして、ふたりの付き合いは、ときおり意見交換をするぐらいにとどめておいたほうが無難でしょう。
紺と茶色が異性同士の場合は、相性の悪さが一転、結婚相手としては最良となります。紺が女性で茶色が男性の場合は、夫は働き者で高収入、そのうえ社会的地位も得ることができ、妻は従順で、しっかりと家庭を守ります。逆に紺が男性で茶色が女性の場合は、平和主義者で家族第一の夫に、子供の教育に熱心な妻の組み合わせとなるでしょう。
ただしこのふたりの場合、性格に相違点がありすぎるため、恋愛期間が長いと相手に対する不平や不満も出やすく、ときには“無い物ねだり”をして激しい口論に発展することもあります。結果としていつまでも結婚できず、いわゆる「長すぎた春」のままで終わってしまう可能性も少なくありません。紺と茶色の組み合わせは、恋愛時代の運はあまりよくないのですが、結婚運がとてもよいので、恋愛期間はできるだけ短くし、早めに結婚まで持ち込むのが理想です。