紺とグレーは、相性的にはそれほどよいとはいえません。それなのに、当人同士はかなりよい相性だと思い込んでいることが多いようです。たとえば、食べ物の好みや、好きな音楽、趣味などの傾向が似ているため、お互いに「ウマが合う」と思っているのです。ところが、そうした表面的な部分では嗜好が合っても、将来に対する考え方や人生における価値観、ポリシーなど、性格を形づくる本質的な部分では大きな隔たりがあります。
紺とグレーの組み合わせは、親子や兄弟姉妹、会社の同僚、クラスメートなどわりと身近に存在し、出会いやすい運を持っています。よく似た環境に暮らしているために、表面上はよく似た嗜好を持っています。でも、本質的な部分では、大きな個性の違いがある、それが紺とグレーの関係です。
紺とグレーは、仕事での相性はあまりよいとはいえません。グレーは責任感の強い紺に対し、最初は全幅の信頼を寄せますが、紺は意思がはっきりしないグレーに対し、いまひとつ信頼感を持てません。そんな紺の考え方は、やがてはグレーに伝染し、グレーの気持ちを冷やしてしまいます。紺とグレーは仲がよくても、一緒に仕事を始めるとなんとなくギクシャクし、相性の悪さを浮き彫りにしてしまいます。
ただの遊び友達でいる間は許せたことでも、さまざまな責任や義務が生じる仕事の場では、お互いに許せなくなるでしょう。特に気配りの紺、神経質な紺は、チームプレーの苦手なグレーにいら立ちを感じるでしょう。また、グレーにとっては「自分のやることが絶対に正しい」と思い込んでいる紺の言動が、ときどき鼻につきます。接近して仕事を一緒にすればするほど、お互いが窮屈になり、ストレスの対象になる、それが紺とグレーの関係です。
あまり相性のよくない紺とグレーですが、ふたりが異性同士だと、やや運は上向きになります。でも、恋愛に発展するほどの関係にはなりにくく、仮になったとしても、激しく燃えるような関係までには至りません。紺とグレーが恋愛した場合、ふたりの関係は対等ではなく、どちらかといえばグレーが紺を追いかける立場となります。最初こそ対等に始まったお付き合いも、時間の経過と共にグレーが紺にすがり、追いかけることとなり、やがて紺はそんな関係に疲れてしまうことでしょう。
グレーは、一度深い関係になると自分に自信がないために、常に紺の愛情を確認しようとします。それが紺にとっては重荷で、ときにうっとうしいと感じたり、イライラしたりします。紺とグレーはセックスの相性はよく、また嗜好も似ているので、遊びと割り切って付き合うぶんには楽しく、運も悪くないのですが、将来を共にしようと考えたり、真剣に結婚を考えたりし始めると、どんどん運が傾いてゆきます。