水色と白の組み合せは、表面上は悪くなさそうですが、実は決してよい相性ではありません。また、水色と白は、家族として顔を合わせない限りなかなか出会いにくい運を持っています。もし出会うとしたら、病院、施設、研究所、エステティックサロンといった不特定多数の人間が、体のメンテナンスをするためにやってくるような特殊な場所でしょう。
水色と白は、双方とも素直でおとなしく、人あたりもよく似たような雰囲気に見えることがあります。でもそれは表面上のことで、心の内側はかなりの隔たりがあります。白は肉体的にも精神的にも、もろい部分がありますが、感性は非常に研ぎ澄まされており、それが浮世離れした独特の個性をつくりあげています。ただし肉体的、精神的にか弱く見えても、なかなか人の影響を受けない頑固な部分があり、自分の意見を譲らないという点においては、他に比べるものがないほどです。
一方、表面上は消極的な印象のある水色ですが、それは性格の素直さ、謙虚さから出てきたもので、白とは異なり他人の影響を受けやすいタイプといえるでしょう。また体力的にも精神的にも健全で、すくすく育ったという表現がぴったりの、素直な人です。そんなふたりの共通項は、ロマンティストであるという点。そんなことから、出会った当初は話がはずみ、よく似た価値観を持った者同士、という錯覚を起こしますが、付き合いが長引くにつれ、お互いの違いが明らかなってきます。
水色も白もよく似たマイナス面は、人生に対して受け身であることです。ただ同じ受け身であっても、水色は自分によい影響を与えてくれる相手に対しては心を開き、生き方を変えていこうとしますが、白はそういった行動はとれません。白は生活のスタイルが固定化されていて、たとえ人がよかれと意見をしても、まったく聞き入れない頑固さがあります。表面上は素直にうなずいても、決して自分のやりかたを変えようとしない、強固な意思が白にはあるのです。
そうした白の表向きの顔と実際の顔との違いは、二重人格であるとか裏表があるとかいった病的なものではなく、人に言われたことをやろうとしても、体がいうことをきかないのです。白は強烈な自分個人の美意識に縛られ、一生を自分のペースで生きる運命を持っています。どちらかといえば、外からよい刺激を受け、成長していきたいと考える水色は、白の孤高の生き方にペースを合わせることができません。
水色と白が異性同士だった場合、出会った当初は話がはずみ、強くひかれ合うことでしょう。また、ふたりのロマンティストな面が、お互いの恋心を盛り上げるでしょう。でも、ふたりとも体力があるほうではなく、特に白は精神性を重要視するため、肉体的、性的には希薄な関係になります。
スキンシップをいつも求めたい水色にとっては、やがてそういった白の淡白さが物足りなく感じるようになります。他に水色にアプローチしてくる人がいれば、そちらになびいてしまうかもしれません。一方の白は、そんな水色の心を推し量ることができず、水色には理解不能な、強固な自信で自分のやりかたを貫こうとします。
こんなふたりが結婚すれば、あまり時間がたたないうちに、お互いに対して疲れを感じるようになります。また、ふたりの組み合わせからは、トラブルが起きても積極的な解決策が出てこず、親や友人など周囲の手助けがないと打開できないこともあります。また、白と水色の幸福な結婚生活を維持するには、経済的なバックボーンが必要です。もし有り余るほどの経済的余裕があれば、白の感性豊かな孤高のキャラクターも、水色の心優しくも依頼心の強いキャラクターも、トラブルの種とはならないでしょう。