緑と黄色の組み合わせは、決してよい相性とはいえません。ただし、それは緑と黄色が同性同士の場合で、異性同士の場合は状況が変わってきます。生真面目でしっかり者の緑は規律を重んじ、自分にも他人にも甘えを許さない雰囲気があります。一方の黄色は、ロマンティストで人なつこく甘えん坊の性格。出会った当初は、そんな個性の違いが相手に対して苦手意識を持たせてしまいます。
緑と黄色が同性同士だった場合、理屈ではなく相手に対して生理的な違和感を抱いてしまいます。甘えん坊の黄色は、緑の甘えを許さない厳しい姿勢を、自分に対する攻撃、いじめと受け取ってしまいます。やや頭が硬いところのある緑は、黄色の人なつこさに対して、テクニカルな計算高さ、要領のよさを感じてしまいます。
また緑が黄色に対して抱く違和感や嫌悪感は、自分にはない,他人にアピールする魅力を黄色が備えていることと無関係ではありません。緑はなかなか自分を素直に表現することができず、そうした自分の性格に対して、日常的にいら立ちを感じています。人に対して無邪気に自分をさらけ出す黄色に対し、ある種のあこがれと嫉妬心を抱き、それが表面上の、強い抵抗感となって表れてくるのです。
一方の黄色は、あまり人に対して好き嫌いはないのですが、自分に危害を加えたり、抵抗を示したりする人間に対しては、強い警戒心を持ってしまいます。センシティブで臆病な黄色は、緑の感情を敏感に察し、できたら正面から向かい合わないようにと、表情には出さずにさりげなく避けようとしてしまいます。
緑と黄色が同性同士だった場合、プライベートではなかなか近寄ることはなく、一緒に仕事をしてもうまくいきません。ただし、タレントやデザイナー、音楽家など、感性を100%生かす仕事の中でなら、緑の真面目さと黄色の自由さがうまく合体し、運が開けてきます。与えられた枠の中で、ノルマをこなすような仕事では、緑と黄色の性格の違いが災いし、なかなかよい運には結びつきません。
同性同士では相性のよくない緑と黄色ですが、異性同士の組み合わせだと、まったく違った結果となります。緑は黄色に出会った瞬間、無条件に相手に魅力を感じるでしょう。一方の黄色にとっての緑は、出会った当初は多少の違和感、抵抗感を持ちますが、時間がたつにつれ、緑の愛情を理解します。また、基本的な部分で信頼のおける人間であることを確信します。
最初はぶつかり合っていたふたりも、ある日を境に熱烈な恋人同士になります。緑と黄色の関係は、そんな運を持っています。このふたりにとって、双方の愛を育てるのには非常に時間がかかります。短い期間ではお互いを理解できず、誤解を生じたまま別れてしまうことがあるでしょう。ところが時間をかけて相手をじっくり見れば、緑は決して厳しいのではなく、不器用な人間であること、黄色は要領がいいのではなく、根っから無邪気な人間であることを、お互いに理解できるでしょう。