黄緑とグレーの相性運は、通常ならば特によくも悪くもありません。お互いに気に障らない存在で、決して悪い印象を持たないのですが、特に魅力を感じることもなく、何かきっかけがなければ親しく付き合うことはありません。ご近所付き合い、会社の同僚といった形で出会った場合、可もなく不可もなく、相手に大きな印象を残すこともなく、いつかは忘れ、別れていってしまう間柄です。

ところが黄緑とグレーは、ある特殊な状況においては、急激にその仲を深める相性運を持っています。たとえばどちらか片方、あるいは両方が、何かのアクシデントで心がひどく傷ついた状態で出会った場合など、心の痛みを分け合う、あるいは語り合うことをきっかけとして、ふたりの仲は進展します。

黄緑とグレーは、これまでは印象の薄かった相手が、心を癒すという意味では、とても大きな存在となることを、このときに初めて発見します。心の傷、不安をさらけ出すことができ、一緒にいることで深い安心感を得ることができるのです。このふたりの組み合わせは、運を切り開き、世の中に戦いを挑むようなエネルギッシュな部分はないけれど、素直に愚痴を言い合える、癒しの関係といえるでしょう。

黄緑とグレーが異性同士として出会った場合は、お互いの印象の薄さが災いして、恋愛にはなかなか結びつかないでしょう。何十年も連れ添った夫婦のように、ゆったりとしたよい友人関係は築けますが、激しい恋の対象にはなりにくいのです。グレーが黄緑に興味を持つ場合もあるのですが、黄緑にとってのグレーは、心をときめかす要素の少ない、地味な存在として映るでしょう。

特に黄緑が仕事や遊び、自分の趣味、勉強など、何かに夢中になっている生活を送っている場合は、グレーのようなタイプの人間はまったく目に入りません。ところが、黄緑が傷ついたり病に倒れたりなどして、心の安らぎを求めているような場合は、グレーの優しさ、あたたかさを感じ取ることができます。

黄緑は、外から見れば積極的でアクティブな人間に見えるのですが、実際は人一倍繊細で傷つきやすく、意外に孤独な生活を送りがちです。そんな黄緑にとってのグレーは、自分を甘えさせ勇気づけ、安心させてくれる希少な存在といえるでしょう。ただし、このふたりの組み合わせは、社会の中での競争力はあまりありません。

ですので何か結果を必要とする仕事などで組んでも、たいしたことはできません。またふたりが結婚した場合、どちらかが資産家であれば生活に困らないのですが、そうでなければ、金銭面での苦労がつきまといます。元来、黄緑とグレーは、ポジティブな相性運を持っていません。もし結婚を考えるなら、お互いの弱点を踏まえた上での覚悟が必要となるでしょう。