黒と茶色の相性運は、ハッキリいってよくありません。また決して100パーセントではありませんが、このふたりの組み合わせには、周囲をも巻き込む、トラブル運が見えています。黒と茶色は、単独であれば何も問題はありません。ところが黒が茶色と結びつくことで運気がダウンし、体調が悪くなったり、仕事がうまくいかなくなったりなど、さまざまなトラブルが起きてしまうのです。
黒はもともと一匹狼タイプ。集団のルールに合わせて行動するのが苦手です。アーティスティックな才能に恵まれ、感性を生かした仕事につけば素晴らしい成果をあげるはずなのですが、世渡りが下手なために、自分の才能を開花させられないでいるところがあります。一方の茶色は、地味ではありますが自己マネージメント能力に長けており、特技や感性に頼らなくても社会の中では確固たる地位を築ける運を備えています。
そんな黒と茶色ですから、仕事で組めばとてもうまくいきそうな気がしますが、なぜかこの組み合わせは、トラブルがらみになりやすいのです。まず初対面では、相手の実力に尊敬の気持ちを抱きつつも、生理的には好きになれない、という感情がわきます。仕事上、あるいは友人として長く付き合ってもその関係は変わらず、付き合いが継続するのは、そこに何らかの物質的な恩恵、利益が存在するからです。
不思議なことに黒と茶色がお付き合いをすると、他の人間との間では考えられないような自分の新しい面が引き出されます。それもポジティブな面より、ネガティブな面。もっとも悪いケースでは、反社会的な面が引き出されるのです。「目的を達するには、手段を選ばない」「常に、自分の利益を優先する」……本来は、こんなふうに考えないはずの黒と茶色なのですが、一緒になることで、変わっていってしまうのです。
黒と茶色が同性同士の場合、一緒に行動をすると、日常のストレスや不満を、つい安易な方法で満たしてしまいます。また、ふだんは自分に許さない反道徳的なこと、反社会的なこともお互いを利用する形で開放してしまう傾向があり、単独では、きちんと自立し、責任感も道徳観念も正義感もあるはずの人間たちが、なぜかずるずると悪い方向に引っ張られてしまいます。
黒と茶色が異性同士の場合は、同性同士のときほど運気は落ちません。またセックスの相性がかなりよいため、お互いに相手の性格は受け入れにくくても、セックスによる深い絆ができる可能性があります。黒と茶色は、純粋に愛にのめり込むカップルも生まれるのですが、その一方で、ゆきずりの関係や愛のないセックスにおぼれるカップルも少なくありません。
ただしまれなケースですが、黒と茶色が共に力を合わせ、自分の創造力を生かすジャンルの仕事につけば、この組み合わせは大化けする可能性もあります。黒と茶色の組み合わせは「人間のネガティブな部分の開放」を意味しますが、それが映画や音楽、小説、絵画などに姿を変えれば、人々の心に衝撃を与えずにはいられない、素晴らしい芸術になり得るのです。