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20ドル札を25セントコイン80枚に両替し、軽い気分でスロットマシンの前に。何回かは、小当たり、中当たりが出ていっときコインが溜まることもあるが、そのまま続けていたら結局スッてしまった。「どうせ小銭だし、ま、いいか」……だいたいこんなパターンではないだろうか。
この「どうせ小銭だし……」が曲者で、積もり積もれば莫大な金額となる。実際、アメリカのカジノでは、スロットマシンの売り上げが総売り上げの7割強という。カジノにとっての大きな収入源ということは、それだけお客にとって、儲かりにくいゲームということである。
スロットマシンをやる人は多いけれど、せいぜい当てて小当たり。噂に聞くジャックポットは何千分の一、何万分の一で、まず出ないと思ったほうがいいだろう。世界各国のカジノを転戦して歩いている、いわゆるカジノプロに聞くと、「スロットは儲からないよ。カジノにある機械は、中身がいじられててギャンブル性が高いし。もちろん、必勝法がなくはないけど、よほどマシンの構造に通じてないとね。素人さんには無理無理!」と、言う。
ここでいうカジノプロとは、一か八かの大勝負をするギャンブラーではない。安全性の高い、確実に稼ぎを重ねていける勝負方法を探すギャンブラーたちで、ひとつひとつの勝負には「生活」と「プライド」がかかっている。そういう彼らたちに言わせると、カードゲームやルーレットはやっても、スロットマシンには絶対に手を出さないという。
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