「競馬ならまかしてよ。メインレース出走馬のキャリアなら、パーフェクトに暗記してるわ」
そう豪語する山根倫子(みちこ)女史は、某広告代理店のOL。競走馬に関してはコンピュータ並みの記憶力を誇り、毎週土日、全レースの馬券を買っては稼ぎ、買っては稼ぎ……トータル勝率は7割!
「会社の給料なんか、ほんのおこずかいよ。本職はこっち」
と、言い切る競馬のプロである。
山根女史に競馬を教えたという、恋人であるAさんに話を聞いてみると、
「僕も競馬はそこそこ強かったんですけど……今や、すっかりお株を奪われちゃって……。女性って、ギャンブルに関しては、男以上の嗅覚があるんじゃないでしょうかね。僕の知ってる競馬が趣味の女の人って、みぃんな勝ってますからね。握力が強いっていうか、粘りがあるっていうか……」
と、ぼやくことしきり。
昔は、競馬の世界といえば男性の天下だったが、最近は女性が幅をきかせている。しみじみ「時代は変わったなあ」と、思うのである。 |