|
私にいわせれば、テッパンだろうが銀行だろうが、ギャンブルの世界に絶対なんてあ>り得ない。固いはずのテッパンが、一瞬のうちにトーフになってしまうことなんて、それこそ掃いて捨てるほどあるのだから......。
それはさて置き、かつてはギャンブル用語だったものが、今は日常的に使われ、ごくありふれた言葉や言い回しになっている例がたくさんある。
たとえば「思うツボ」。任侠映画などで、よく「丁半コマ揃いました。入ります」などといって、昇り龍の刺青を入れたツボ振り人が、スッとサイコロをツボの中に入れるシーンがあるが、あのときに使うツボのことを、当時の賭場では「壷ザル」と呼んだそうだ。
映画などではよくわからないが、籐で編んだツボの底には綿がこんもりと入っていて、中に入ったサイコロが勢いよく転がるように細工が施してある。ツボ振りの名人ともなると、自分の思う出目を狙ったそうで、つまり自分の「思うツボ」というわけである。
|