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私が代表となって第1回目の勝負は、私の勝ちだった。マハラジャおじさんは1億円を取り戻し、狂喜乱舞の様相だった。
第2回目。私がカードを引くときには、全員が総立ち。腕を振り回し、それぞれのお国言葉でエールを送ってくれた。私はゆっくりと時間をかけてカードをめくり、そして……勝った。
私にまだツキがあると見た大金持ちゲストたちは、そのほとんどが賭け金をつり上げた。マハラジャおじさんも調子にのって、2億円ほどをテーブルに置いた。「ちょっと待ってよ。本来ならここが引き時でしょ?」と、思ったのだが、今さら後にも引けず、3回めのカードを……。
そして案の定……負けた。
「おおおおおぉぉぉ」マハラジャおじさんの嘆きはすごかった。
なにしろ、おじさんにとっては、この日いちばんの大勝負だったからである。いたたまれなくなった私は、みなに挨拶してさっさとテーブルを立つことにした。私の責任でトータル4億円近くを、たった10分で失くしたとなれば、さすがに居心地が悪い。だがその一方で、人のお金とはいえ数億円の勝負ができたことに満足感を覚えてもいた。
ちなみにこの3回の勝負で、私が勝ったのは2万円、負けたのが1万円。差し引き1万円のプラスであった。
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