英語って、厄介ですよね。 いくら一生懸命向かっていっても、完璧にはなれない。 いくら英検一級に合格したとしても、ある程度の成果は得られるものの、英語を完全にマスターしたことにはならない。 毎回、いろいろと偉そうなことを述べてきましたこの私も、いまだに間違った英語を使うこともあったり、わからない単語に出くわすこともたびたび。時には、自分の英語に得意げな気分になったり、はたまた、自己嫌悪に陥ったり。英語のおかげで私の心は一喜一憂の連続。加えて、新しい英単語や英会話表現はどんどん生まれてくるのですから、結局、多分一生、英語とは付き合い続け、勉強し続けていくことになるでしょう。はっきりいって、英語が好きになってしまった時点で、英語のアリ地獄へ足を踏み入れてしまったようです。 でも、それでよいのでは？　と。 惚れた弱み、と一緒で、とことん付き合っていく相手が、たまたま英語だったのですから。 これから英語は、小学校でも就学するようになり、中高一貫教育では、今後さらに英語教育に力を入れていく、という記事が新聞でよく見かけられるようになりました。20年後には、英会話はできて当たり前、という時代になるかもしれません。 でも、英語に対する姿勢は、人それぞれでよいと思うのです。だって、英語はたんなるコミュニケーションツールなんですから。英語を使って、音楽を楽しむ、映画を楽しむ、会話を楽しむ、旅行を楽しむ……、何かを楽しむためのツールとして使えれば、まずはそれで充分。自分が楽しいと思える分野で、これからもどんどん英語を取り入れてみてください。そこから先は、あなた次第です。 一年ほど続いてきたこの連載も、今日で最終回。 長い間のご愛読、大変ありがとうございました。