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パリに来て、おもしろいなと感じたことが、いくつかある。
そのひとつは、あのスターバックスがとうとうパリにもやって来たこと。私のクラスの先生は、両手を広げ、大きく顔をしかめ、なんでパリにスターバックスが必要なんだ、どこででも、いくらでもおいしいコーヒーが飲めるのにと、嘆いた。 シアトル(スターバックス発祥の地)から来たアメリカ人の生徒も、「私たちはスターバックスを癌と呼んでいるの」といった。あらゆる場所に、すごい勢いで、何店舗も進出していくからだ。 こんなに嫌われているスターバックス、どんなものかと出かけてみたら、店内はものすごい行列ができ、空席がないどころか、階段に座り込む客さえいるほど混んでいた。 パリは、いつも路肩にびっしり車が止まっている。しかも、どうやって駐車したのかと思うほど、車と車の間が接近している。なので小さい車ほど便利なのは、明らか。 最近日本でも見かける小さな車「smart」をここで、よく見かける。でも、いくら小さいといっても、自転車じゃないんだから、といいたくなるような場所にこの車は平気で駐車されてる。 夕飯を食べながら、なにげなくニュースを見ていた私は、女性ニュースキャスターを見て、思わずジェフと顔を見合わせてしまった。彼女は前開きのシャツにジャケットをはおっていたのだが、その胸元がかなり大胆に開いていたからだ。しかもアップなので、映っていない部分はどこまで開いているのか、つい想像してしまうくらいな開き具合だったのだ。 それからニュースを見る度にチェックしているが、初日の衝撃ほどではないけれど、彼女は毎回、胸元の開いた衣装で登場している。かすかな動作で、微妙に開く胸元は茶の間のお父さんたちの、ささやかな楽しみになっていると思う。 ちなみに、男性キャスターはきわめて普通で、なんの楽しみもない。当たり前だけど。
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