LADYWEB講座|Lady's Clinic

ドクター河村のレディース・クリニック


質問 雅子様ご懐妊ニュースに励まされ、もう一度不妊治療に挑戦したい
結婚11年になる34歳です。28歳ぐらいの時に、2年間不妊治療のため、大学病院に通いました。検査をしたところ、無排卵だということがわかり、排卵誘発剤の薬や注射などの治療をしましたが、通い疲れてしまい、あきらめてしまいました。一時は、夫婦2人だけの人生を考え、それでもいいのではないかと思っていましたが、雅子様ご妊娠のニュ−スに刺激され、また勇気づけられもし、もう一度治療してみようかと思い始めています。34歳という、現在の私の年齢からして最後のチャンスだと思っています。アドバイスをお願いしたいと思います。(A子・34歳・茨城)


回答 不妊治療は確実に進歩しています。前向きに治療を再開されてはどうですか
34歳というご年齢は、妊娠する際に「最後のチャンス」というほど高年齢では決してなく、むしろ、治療次第でご妊娠できる確率のほうがずっと高い年齢です。不妊症治療で妊娠可能な限界年齢は、一概にはいえませんが、一般的には40歳代半ばでしょう。もちろん40歳代半ばまで誰でも容易に妊娠できる、というわけではありません。40歳代に入ると治療しても、簡単には妊娠しにくいことも事実です。

しかしA子さんの場合は、まだ30歳代の前半です。30歳代前半というのは、不妊症治療を受けている方々の平均年齢です。A子さんの不妊原因が、排卵障害だけであるならば、治療により、ほとんどの方々が排卵できるようになりますから、むしろ妊娠できるチャンスが非常に高いといえるでしょう。

だたし、A子さんの場合、治療を止めて4年経過していますので、排卵障害が唯一の不妊原因なのか、再検討する必要はあります。また、排卵誘発剤による治療だけでは妊娠に至らない場合でも、不妊症治療が大きく進歩した現在では、打つ手がいくつもあります。妊娠が不可能な年齢に到達してしまって、後悔するよりも前向きに治療を再開されてみてはいかがでしょうか。きっとよい結果が出るような気がします。