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語学学校の先生
第51日 

前にフリスビーに誘ってくれた語学学校の先生が、また誘ってくれたので、今日はフリスビーをする予定だった…。

ところが、今日は10月の第2週目の月曜日。アメリカは休日。コロンバス・デー(Columbus Day) という。この先生の説明によると、この日はみんなが知っているコロンブスがアメリカを発見した日だという。

ただ、先生はこの休日に反対していた。アメリカ大陸を最初に発見したのはコロンブスではないのに、コロンブスがヨーロッパ人ということで、ヨーロッパ人に最初に発見された日として、この日が祝われている。それが気に入らないという。

つまり人種差別が含まれた祝日なんだそうだ。アメリカにはこの手の話は枚挙に暇がない。
でもいわれないと気が付けないことが多く、根深い問題なんだと思わされる。

ちなみに、アメリカ大陸が名づけられた由来はなぜかコロンブスではなく、その300年後に探検したアメリゴ・ベスチニというイタリア人なんだと。何でかはその先生も知らないそうだ。

そう、それで休日だからなんなんだ。ということなんだけど、フリスビーはだいたい毎週月水の午後6時から同じ場所で、参加できる人が集まってやっている。だが、休日だとみんなフリスビーに来ないかも知れないというのだ。そして実際誰もいなかった。

でも休日だからやってないって逆のような気がするのはきっと日本人だからなんだろうな。平日の午後6時には遊ぶけど、休みの日は遊ばない。なんともアメリカ的である。

そのまま帰るのもなんなので、その先生を含めて飲みに行きました。そのpubで、彼らの給料を聞いてしまったんだ。

彼らの給料はなんと、時給にするとアルバイトに毛が生えた程度(吉野家バイトの1.5倍??)。保険もなし。と、トンでもない悪条件で働かされていたのである。そうかと、合点した。

先生によってはまったくやる気のない人もいる。確かにそんな給料ではやんちゃな語学学校の連中をなだめながら授業をするのもやってられんと思うかもしれない。しかしこれは大問題だ。俺らは決して安くない授業料を払っているのに、先生へのペイが悪くて授業の内容が
悪いかも知れないなんて・・・。わかっちゃいたけど、ものすごい営利主義で動いているんだなぁと改めて実感させられた。

しかしなんでこんな条件で働くのかというと、英語の先生をフルタイムで雇用する機関は少ないんだそうだ。俺の学校はフルタイムで雇っていて、悪条件でも長く先生をする人もいるんだって。

俺がその先生に、

「日本で2年くらい働くといいよ。きっと儲かるよ」

というと、先生は

「それは考えてる。でも実際日本に行った友達にいわせると、日本に行くのは黄金の手錠をかけられる感じなんだと」

まあつまり、日本語が不自由なだけに生活は不自由に感じる、と。でも我慢すればその黄金は手に入る、と。なんだかなぁ。自分でいっといてなんだけど、馬鹿にされている感が否めない。日本全体が英語コンプレックスの塊みたいなもんだからな。しかたないのかな。

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