2005.03.05. Saturday
シアトル
第196日
今日はダウンタウンの散策。シアトルのダウンタウンは、ボストンよりは規模がでかいかな。とにかく、バスが網の目のように走っているという点では、ボストンと似ているが、でもその数が圧倒的に多い。ボストンは確か100くらいの路線数だったと思うが、ここは300近くある。乗り継ぎは面倒だし大変だが、とにかくバスでどこでも行ける。 ダウンタウンでは、パブリックマーケットがシアトルらしさをかもし出してるかな。知ってる人も多いと思うけど、ここにはスターバックスの第1号店があるんだ。このスタバは、ロゴもチェーンのものとは違うし、またユニークな音楽を奏でるおじさんバンドが店の前で演奏していて、皆聞き入ってた。 そして、とりあえず行かねばということでニードルタワーに行ってきました。605フィートのこのタワー、周りに高層ビルがなにもないため、どこまでも眺めがいい。夜景のきれいさも抜群だった。 そして何より驚いたのが、完全に外に出られるのだ。展望台は内側と外側の2重のつくりになっていて、外側を一周できる。ものすんごく風が強くて寒かったので、長いこといられなかったけど、久々にカメラ小僧と化して写真撮りまくってきました。 締めくくりはプールバー。とりあえずシアトルの雰囲気を感じようと入ってみた。ものすごい煙。タバコだ。実は今、禁煙中の俺はこれには参った。ボストンではあらゆる公共の建物内は禁煙だったが、シアトルは違うらしい。まそれはそうと、とりあえず1人でやってるやつを見つけて声をかけてみた。 彼はイタリア人で、またもやソフトウェア関連の会社で働いているという、とても気さくなやつだった。しかも、こっちには英語の勉強で短期留学してるというからビックリだ。でも悲しいかな、英語の実力のほどは雲泥の差があった…。 しかし、今まで書いたことはなかったと思うが、俺の仕事もまあソフトウェア関連である。類は友を呼ぶというわけではないんだろうけど、声をかける人かける人が、皆同じ職業でビックリする。ま、たまたまだろうね。 ビリヤードの実力はまあ似たようなもん、といいたいが、俺のほうにブランクありすぎて(いい訳)、結果としては負けまくり。昔はそれなりにやってたし、握るかって誘われてやりそうになったけど、のらないでよかった。 上々の滑り出しかな。 |
2005.03.04. Friday
さよならボストン
第195日
今日で本当にボストンとお別れです。短かった。本当に。しかし、いい経験ができたと思う。英語漬けの毎日は、知らず知らずのうちにいろいろ身に着けるのを助けてくれているはずだ。そう信じよう。 そして今日から一人旅が始まる。目標はとにかくひとりでも多くの人と会話をすることかな。ホテルのクロークだろうが、ショップの店員だろうが、バーで飲んでいる人だろうが、お構いなしだ。頑張るぞ。 で、早速だが飛行機に乗りこんで、隣の席の人にアタック。もう旅は始まっている。せっかくの機会をムダにしないように。隣の席の人はインドのソフトウェアのサラリーマンで、アメリカ各地を営業して回っているらしい。しかし、なかなかうまいこと契約ができないのと、飛行機が怖いのとで疲れているんだとか。電気製品を消すよう指示が出た後に、MP3を使ってたら怒られた。「落ちる可能性を高めてはいけない!!!」だって。まあね、正しいけどね。 それと、しょうもないことを初日から。アメリカの国内便には、食事がつかないのだ。正確にはサーブしてくれるんだけど、金を取るのだ。しかもその内容がまたチープ。とてもチープ。ちっこいサンドイッチと、あとはスナックの袋で、5ドルとか7ドルとか取るのだ。どうにも納得いかないなぁ。ボストンからシアトルまでは、今回はトランジット含めて8時間半。長いほうのフライトは6時間半だ。トランジットのフィラデルフィアでは、ご飯も食べず我慢したのに…。 ま、些細な話だけどね。明日からが楽しみだ。 |
2005.03.03. Thursday
最終処分市
第194日
知っての通り、俺はほぼ毎日料理をしていたので、いろんな食材を抱え込んでいた。特に調味料やパスタやうどんなど、日持ちする食材をかなりたくさん持っていて、ここ数週間は消費しようといろいろ調整したのだが、やはりたくさんあまってしまった。 もちろん食べ物だけでなく家にあるものも、日本には持って帰らなくてもよさそうだけど、捨てるのももったいないものがたくさんあった。本やDVD、テレビ、ラジオなどがそうだ。これらのものは、前に伝えたボストンのコミュニティサイトに掲示して、ムービングセールに出していたんだが、結構売れ残ってしまった。 そうそう、このボストン生活でもっとも世話になったDVD、フレンズも手放してしまった。300ドル以上も使って買ったのに、100ドルにしかならなくて、とても悲しかったけど、自分が世話になった度合いを考えればまあいいかな。 で、売れ残った、処分できないものを、友人を呼んで処分したのが今夜。みんな余り物を本当に喜んでくれて、あげてるこっちが嬉しくなるくらいでした。 ま、自分が使っていたものを友人が使っていって、またその後、誰かに渡っていくってのも一興だ。 |
2005.03.01. Tuesday
present
第192日
今日もご多分に漏れずサヨナラをいいに、2人の韓国人の友人が家に来てくれた。彼らは、俺にとってスペシャルな友人なのだが、なんとプレゼントをくれた。まったく予期していなかったことで、本当に嬉しかった。 前に韓国人は結構リッチな人が多いと書いたが、彼らはその枠に当てはまるわけでもなく、2人のうち1人は語学学校を辞めてからパートタイムで働いて、こっちでの生計を立てているくらい、生活することで精一杯な連中だ。しかし・・・そんな彼らが、わざわざただ日本に帰る俺にプレゼントをくれたのだ。正直、涙が出そうになった。 こんなことをしてくれる人がいることなんて想像もしてなかったし、俺が彼らにしてあげたことなど何もないのだ。プレゼントひとつでここまで喜ぶなんて、単純といえば単純だが、こんなに単純に何かに喜ぶこともそうない。素直に、嬉しくてたまらない。 彼らはいってくれた。俺は何もしてないと思っているだろうけど、俺の言葉が彼らにとって意味があったと。こんな褒め言葉をもらって、嬉しくない人はいないだろう。今となっては何もできないけど、彼らと出会えたことを俺もとても嬉しく思う。 出会いというのは素晴らしい。別れというのは寂しい。でも、ここへ来てよかったと心から思える瞬間が、今日はあった。 |
2005.02.28. Monday
storm
第191日
最近、ボストンはまためっきり寒い。 いまさらながら、まだスノーストームだそうだ。終わりかけたと思った冬は、完全に錯覚だった。おかげで部屋の中が常夏、窓を開けると数秒で冬、の繰り返し。全然調節ができない。うーん、もう雪は充分だなぁ。明日、俺より1か月前に来て、俺と同じ学校にいて、俺の家の隣に住んでいた友人が帰国する。でも飛行機飛ばないかもしれないんだそうだ。面倒なことだ。飛ばなかったらどうなるのか、ことの顛末を聞くせてもらおう。 ボストン生活も残り5日。雪ともお別れが近づいている。最近、昼間は図書館で勉強して、夜は誰かしらにサヨナラをいっている。だんだんこの生活に終わりが来たことを実感するようになってきた。 友人はたくさんできたと思う。韓国と台湾とベネズエラには、友人を訪ねて遊びにいけるかな。ああ、あとトルクメニスタンにも。ここにアメリカ人がいないのが悲しいが、ま、先生を尋ねて行けるかな。6か月。こんなもんでしょう。最近は感傷に浸ってばっかりだなぁ。 |