a middle finger = 中指 英語圏では中指に特別な意味があります。 中指を立てるしぐさは、卑猥で軽蔑を表すしぐさで、けんかを売るときに中指を立てて相手に見せ付けます。映画などでもこのしぐさを見かける機会ありませんか？ さて、このしぐさは、かなり強い意味を持つので、通常冗談で指を立てることもありますが、本気で使うことはほとんどありません。 ここで、中指にまつわるエピソードを１つ。 ５年ほど前、まだロサンゼルスに滞在していた頃、右手の中指をエレベーターのドアにはさみ、つめをはがしてしまう怪我をしたことが。 慌てて、ERに駆け込み、手当てをしてもらいましたが、その際、中指の状態を確認するためにレントゲンを撮ることに。痛い中指を支えながら、中指を立てたレントゲン写真撮影時、レントゲン技師さんは、私の指の姿に思わず笑い出す始末。「俺、レントゲン技師をしてからこんな形の手を撮ったのは初めてだよ。コレクションにしたいなぁ」と、喜んでいいのか、悲しいんでよいのかわからないコメントをいただきました。私としては、指がとても痛んでいたので、一刻も早く撮影して欲しかったのですが。 その後、治療も無事に終わり、帰宅する途中、指はまだ痛みがひどく、医者にいわれたとおり、心臓より上に手を固定し、中指を立てた状態で車の助手席に座っていると、なぜか隣の車から強い視線が。信号で車が止まるたびに、隣の車の運転手にぎょっとした顔を向けられていたわけです。どの車も、信号が変わったとたん、急発進。私には決して悪気はなかったのですが、相手にとても強いインパクトを与えていたようです。まぁ、今では笑い話ですが。 ということで、中指にはとても強い意味があります。 日本に滞在している外国人はときどき、ドキッとする中指シーンに出くわすそうです。 例えば、メガネ。メガネをかけている人なら思わず行ってしまうのが、中指でメガネをずり上げるしぐさ。これって、目の前の人に、中指を立てているしぐさを向けていることと同じ意味にとられかねません。 さらに、テレビでよく見かけるのが、ニュースなどでパネルを使って説明する際、中指を使って説明するしぐさ。これもかなりショッキングなしぐさになりえます。 ちなみに、人差し指に中指を絡めるしぐさは、幸運を祈るときに使います。こちらは、よい意味ですので、いつでもどこでも誰にでも問題なく使えますよ。