私が大好きなテレビ番組の１つ、毎週金曜日、NHKにて放送されている『英語でしゃべらナイト』。いろいろな人の英語習得秘話や、ハリウッド俳優インタビューなど、とても興味深い内容の番組です。 この番組の好きなところは、これまでのNHK教育番組の英語番組とは違って、正しくない英語を使っていても大丈夫な姿勢、もちろん正しいに越したことはないけれど、それより会話を続ける、つなげるほうに重きを置いているところなんです。 なかでも、番組に出演しているタレントの釈由美子さんの英語力には、かなりすごいものがあります。 番組が始まった当初は、彼女の英語にはかなり「？」という場面が多く、大丈夫かな？　と思ったりもしましたが、彼女のすごいところは、物怖じしないこと、それから会話を続けようと努力するところにあると思います。 もちろん、彼女の英語が常に正しいわけではありません。かなり文法的にどうかな？　ということも多々ありますが、メモを片手に一生懸命相手を見ながら話す姿勢は、すばらしい、の一言です。 そして、彼女の最もすばらしいところ、それは番組内で行われている『パックン英検』です。これは、「パックンことパトリック・ハーランが読み上げる英語を聞いて、その内容に当てはまる英単語を答える」というものですが、これが結構簡単そうで難しい。英語ができるゲストが悩む中、彼女の正解率はかなりのもの。 その中で、彼女が言っていた一言、 「全部の単語はわからないけれど、聞き取れた単語から答えを連想する」 これこれ！ これこそ英会話の極意。 彼女の天性かもしれませんが、この方法を自然と身につけている彼女は、かなりすごいわけです。 英語なんて所詮、完璧になんてなれないのです。 すべての単語を聞き取ろう、とするから無理なんです。 だからこそ、知っている単語は決して逃さず聞き取り、その聞き取れた単語から内容を連想する。 これができるようになれば、英会話の世界はどんどん広がるはずですよ。