昔から、お茶をたくさん飲む人は風邪をひかないとか、朝に飲むお茶は身体にいいとかいわれているけれど、科学的に調べてみるとカテキンなどの健康増進に効果的な成分が含まれてきることが次々とわかってきました。茶ムリエ(日本茶インストラクター)は、そうした日本茶ブームを背景に生まれた比較的新しい資格。この資格は日本茶の効能、おいしい飲み方、種類や産地など、日本茶に関するさまざまな知識が求められるもので、社団法人日本茶業中央会が認定を行っています。 この資格は「日本茶文化の発展と日本茶の正しい理解と普及を図るため、茶についての幅広い知識、技術、教養を備えた方々を認定し、その活動の円滑化と支援を図ること」(社団法人日本茶業中央会ホームページより)を目的としてつくられたもので、初級に相当する「日本茶アドバイザー」と中級の「日本茶インストラクター」の2種類があります。 「日本茶アドバイザー」この資格を取得すると、お茶について関心が高く、お茶全般の知識や技術の程度が一般消費者の指導や助言ができるほか、日本茶インストラクターのアシスタントとして適格性を備えた初級指導者としての活動が認められます。認定試験はマークシート方式で、出題分野はお茶の歴史、茶業のあらまし、茶の栽培と製造、茶の利用、健康科学、茶の化学、品質審査と鑑定、お茶の淹れ方、インストラクター技術から出題されます。この資格を取得する方法には3通りあり、1つはNPO法人日本茶インストラクター協会が主催する「日本茶アドバイザー通信講座」で学習し、さらに実技講習会を受講後、日本茶アドバイザー認定試験を受験、筆記試験に合格し認定される方法。2つ目は「日本茶アドバイザー養成スクール」に通い、修了確認テストを受け、合格すれば筆記試験なしで「日本茶アドバイザー」に認定される方法。3つ目は「日本茶インストラクター通信講座」を受講し修了後、申請すれば「日本茶アドバイザー」が授与される方法です。 「日本茶インストラクター」この資格を持っていると、日本茶インストラクターとしての活動・経験があり、日本茶に関する専門分野の知識、技術の程度が特に優れた上級指導者として認定されます。有資格者には、お茶に関する各種研修会や講習会の講師として参加できるほか、日本茶インストラクターの育成や指導などを行うことができます。この資格は家業がお茶屋である人が多く取得しますが,一般で受験する人も増えているんだとか。それだけ日本茶に対する人気が高いともいえます。この資格を取得するには、日本茶インストラクター通信講座を受講し、日本茶インストラクター認定試験を受験するのが早道。一次試験の筆記に合格後、二次試験の実技に挑戦し、みごと合格すれば晴れて「日本茶インストラクター」に認定されます。ちなみに認定は3年ごとに更新することになっているので、ご注意を。 詳細 ◆NPO法人日本茶インストラクター協会 ◆社団法人日本茶業中央会 |
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