中林晃子のちょっと気になる話題の資格

第6回 ネイリスト

ネイリストたとえ量販店で買った2000円のサンダルだって、足指がきれいにお手入れされていれば、ン万円のブランドものに見えてしまいます。同じようにきちんとケアされている指なら、そこらの路上で買った安物の指輪だって、まるでダイヤの輝き。というわけで、今回は若い女性が今すぐ取得したい資格のナンバーワン「ネイリスト」についてレポートします。

今さら説明するまでもないけれど、ネイリストとは手足の指をお手入れし、マニキュアやペディキュア、つけ爪などを施し、きれいに見せる専門家のこと。そうした技術をネイルアートといいます。ネイルアートにはカラーリングのほか、爪に絵や模様を描いたり、穴をあけてピアスをつけたりもします。

少し前まではネイルアートなんていうとお金持ちのマダムが楽しむもの、なんて思っていたけど、今はネイルアートの本や雑誌もたくさん出ており、中にはDVD付きの本もあって、目で見ながらネイルアートが覚えらてしまう仕組みになっていたりします。実はネイルアートって、始めてみると意外と簡単なので、会社をクビになったらネイリストになろうかな、なんて考えてしまいます。

実はネイリストには、特に資格とかは必要ないので、今日から私はネイリストと宣言すればそれで始められるのです。でも、できればきちんと第三者に認められた資格もほしい。そんな人にぴったりなのが「ネイリスト技能検定試験」です。これはNPO法人日本ネイリスト協会が毎年実施している資格試験で、3級、2級、1級と習熟度によって受ける試験が分かれています。

目安としては2級を持っていればネイルサロンなどで働くことができます。3級はいってみれば趣味の領域、1級はかなりのスペシャリストとなります。検定試験は今年は10月14日が1級、13日が2級、14日が3級の試験日となっています。

ネイリスト 受験料は1級が1万円、2級が8000円、3級が6000円とリーズナブル。試験会場は1級のみ東京と大阪の2か所ですが、2級、3級は北海道から沖縄まで全国で実施しますので、意欲のある人はチャレンジしてみてください。

出題傾向としては、最も取得しやすいネイリスト3級の場合、ネイルケアに関する基本的な技能や知識が求められていて、普通に勉強すれば合格できそうです。やや難しい2級の場合、実技試験は100分で、この間にテーブルセッティングから消毒管理、ネイルケア、チップ&ラップ、カラーリング、ネイルアートを行います。また筆記試験は35分間。衛生と消毒、爪の構造、爪の異常と病気、ネイルケアの手順、リペアの種類及びチップ&ラップの手順、接客といった設問があります。

ネイリスト技能検定の1級を受けるには2級に合格していることが条件となり、2級を受験するには3級に合格していることが条件となります。いずれにしてもまずはネイリスト技能検定3級の取得を目指してがんばりましょう。もちろん独学でもかまいませんが、効率よく勉強するには、検定試験対策セミナーなどを受講したほうが合格の近道かもしれません。いますぐネイルサロンなどで働くつもりはなくても、将来のため持っていても邪魔にはならない資格といえます。

詳細
◆NPO法人日本ネイリスト協会