そこまで手数の多いパスワークにこだわるなら守備(ボール奪取)をどうするの??

U-19の試合やら昨日のナビスコカップのセミファイナル2ndレグを見ながら思ってたんだが、これほどパスワークとポゼッションにこだわるなら(もちろん日本の特性、武器はパスワークだが、多くの指摘があるように、あまりにそこに執着していてブレイクがないと誰もが感じているわけで…)守備、特に中盤でボールを奪い返す守備をどうするのか、そこが見えない。

パスワークとポゼッションのフットボールだと、当然ミスが出ることもあるわけで、ボールを奪われた、ボールを失った、っていうことだって十分ありえる。そこですぐさま奪い返して…という能力が非常に重要なわけで。バルセロナだってそうでしょう。
元々、日本はゾーンプレスだとか何だとかいろいろあったように、十数年前くらいまでは中盤での人数をかけたボール奪取からのショートカウンターが、、、得意だったとは言わないが、まぁとにかくありましたと。それは当時のコーチや監督の戦術だったところは大きいが、監督、コーチが変わっても、その名残りみたいなものは確かに存在していたんだが、最近はそれがとんと無くなってしまっているような感がある。守備ラインを高く保ち、中盤で相手ボールホルダーに対して何人かで寄せて行くんだが、そこからボールを奪い取るスキルがどうにも無さそうだ。だから奪い返せない。無理に奪い返さないけども相手にボールを出させない…なぁんていう高等技術もない。相手ボールに人数をかける上に浅い守備ラインなもんで、むしろ余計にピンチを招いている。だからぁ…ボール奪取の部分は、そこは個人戦術、個人能力の部分に任せているわけ?? ただ日本では、若年層からそういうボールスチールのスキルは教えてないぞ。日本には教えられる人が居ないんじゃないか。例えばドリブルを磨くことを超重点的に指導しておられる方が結構多いように思われるが、それは悪くないんだが、接触プレーや玉際のプレーを避けているだけ…のようにも思える。指導者の方の好みかもしれないが、また、そういう指導でもって、技術やテクニックに優れた若者がきわめて多く輩出されてきたことは否定できないし、だから指導方針、指導法そのものを批判するつもりはないんだけど。ただ国際的に比較して、ボール奪取スキルや、守備のポジショニングやカバーや、身体コンタクトにおけるスキルが明らかに不足しているように思われる。よく指摘されるように、スペースを埋めるだけ、、、の守備とか。違うところからフットボールに入ってきちゃってるかなぁ…そんな感すらする。
んでもって、昨日のナビスコカップの試合でも、パスワークと攻撃力がウリのチームですら、相手ボールになると中盤でのプレスは放棄しちゃってサッと引いて2ラインの守備ラインで待ち構えると。それも、監督、コーチの現実的な戦術かもしれないな…などと、やや斜に構えて見ていたんだが。逆にいえば、そうやって引いて待ち構える守備戦術で、日本のチームのパスワークには(ナショナルチームでもクラブチームでも)前から行くんだと対抗できないが、こういう対処戦術である程度は対応できる、、、っちゅうことでもあるんじゃない?? U-19見てても、最近のアジア大会のU-21の試合やU-16を見ててもそうだし。

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