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学校2日目。
私のクラスに日本人は私以外ひとりもいない。しかし、レベルで振り分けられたので、たまたま韓国人が5人も集まってしまった。この学校は同じ国の生徒が同じ教室になるべくかたまらないように配慮しているため、明日から数人、ほかのクラスに移動させられるようだ。 他には、スウェーデン人、アメリカ人、ドイツ人、イタリア人など、国籍も年齢も様々。クラスは朝9時から始まり、途中20分の休憩をはさみ午後1時まで4時間続けられる。 本格的に授業が始まると、レッスンの内容よりもこのシチュエーションでの人間模様というか、お国柄というかそれぞれの個性が如実に出るのが、かなりおもしろい。 この学校のポリシーは、辞書、テキストブックは使わない、ノートに書くよりも、しっかり聞いて、とにかく話すこと。言葉はコミュニケーションのツール、机の上の勉強ではないということなのだ。 どうもアジア人にとってこの、「とにかく話す」が難しいようだ。頭では理解しているのに、口から出せないのだ。それにくらべてアメリカ人は、ろくにしゃべれないくせに、冗談を言おうとする。ドイツ人は自分のペースで堅実に会話に参加してくる。もちろん国でわけられない個人の個性の問題はあるけれど。 今日はとても暖かかったので、授業の後、エッフェル塔を見に行くことにした。フランスは4回以上は来ているはずなのに、一度も見たことがなかったからだ。べたべたの観光地だと思っていたら、おもむきのある、すばらしいタワーだったので驚いてしまった。 家に戻ると、ホストファミリーがIa galette de Roi(王のお菓子とでも訳すのだろうか)と呼ばれるパイを用意してくれていた。パイの中のどこかに、宝石とかペンダントが入っていて、それを選んだ人は、冠がもらえるという宗教からくる習わしだそうだ。あまり詳しいことはわからないけど、とにかくパイはおいしかった。冠はジェフに持っていかれたけれど。
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