学校が始まって、3日めの1月7日。
1月のパリといえば、バーゲン! と連想する女性は多いはず。ホストファミリーの奥さんも、気をきかせてか、到着したその日に「7日からバーゲンが始まるわよ」と、わざわざおしえてくれた。

バーゲンスタート日は政府に決められているそうで、その日以前にsoldesの文字は絶対に表示してはいけないことになってるそうだ。なんでそんなことを、国がコントロールしなければならないんだろう、と思ったけれど、そんなことは、フランス人にとっては大きなお世話ですよね。

そんな理由で、シャンゼリゼ通りにあるひとつの店は、6日の夜中12時を回って日付けが7日に変わったとたんに、大々的にセールを始めるうそうだ。

「日本人は買い物に興味があるでしょ、ぜひ行ってらっしゃいよ、すぐ近くだし」とさかんにすすめられたが、あいにくブランドには、ほとんど興味のない私なので、その時間にはすでに心地よい眠りについていた。

それでも、せっかくこんな環境にいるのだからと思い直し、今日、学校が終わってから、オペラ座までぶらぶら歩きながらバーゲンの様子を観察してみることにした。

結果は、異常に混んでいるデパートの入り口を見ただけで気が変わり、フランス語字幕付きの「ロード・オブ・ザ・リング」を見ることにしてしまった。予想していたよりおもしろかったし、習ったばかりのフランス語が読めて、すっかり満足してしまった。

(写真解説)
上段:バーゲンセールの様子
下段:オペラ座