今日はいつもの先生、サンドリンがお休みのため、キャシーという先生が私達のクラスを担当することになった。先生の個性なのか、学校の方針なのか、授業内容は昨日とがらっと変わった。

この学校の先生たちは、話す時、身ぶり手ぶりと顔の表情がとても豊かだ。そしてこれが私たち生徒には、その時学んでいる内容の理解に大きく影響する。とくに、このキャシーは、役者顔負けの演技力で、今日私は何回も大声で笑ってしまった。

ただ笑ってばかりいられなかったのは、私達も2回ほど演技をさせられたことだ。

こうなると俄然威力を発揮するのが、数人のアメリカ人だ。ひとりは椅子の上に乗って、迫真の演技を見せてくれ、もうひとりはおかまの役をみごとにこなし(我アシスタントのジェフ)、私はのけぞってしまった。

私はジェフのマフラーをかぶり、「お腹がすいています、子供がたくさんいるんです」と地下鉄で小銭をせびる、ジプシーの役を地味にこなした。

(写真解説)
上段:今日の先生、キャシー
中段:クラスの中央で演技中の生徒たち
下段:迫真の演技を見せるアメリカ人