「出して動く」は「寄せて回す」??

昨夜の川崎フロンターレとボルシア・ドルトムントのプレシーズンマッチ、スコアの方はプレシーズンマッチなんでそんなに重要なことではないとは言え、ぶっちゃけ、あまりにナンではあった。ドルトムントは新監督になって合流したばかりだし、前日来日したばかりだし、コンディションがいいわけがないが、どの選手も新監督にアピールしようという気概に溢れ、楽しませていただいた。川崎フロンターレも今週末にJリーグ再開(2ndステージ開幕)を控えてるんで、全力ということはないだろうが、それでもこちらはシーズン途中なんでねぇ、それがこのようなボコボコのされ方じゃ、具合いいはずがない。

ま、対戦相手同士のマッチングの点もあるから、これでもってJリーグのレベルが云々というのは滑稽だし全く的外れなんだが。それでも、ドルトムントのすべての選手に共通しているというか、すべての選手がリテラシーとして兼ね備えている、ポジショニングと動き出しのタイミングとかは、これは相当に差があったかと。だからフロンターレの選手たちはパスの出しどころもないし、ドルトムントお馴染みのゲーゲンプレスというほどのプレスではないのにミス連発。BS朝日の中継で試合序盤に加藤アナウンサーがコメンテーターに、フロンターレの谷口彰悟が試合前に感覚の違いを確かめたい…的なことを言っていた件を振っていた(質問していた)が、中田浩二氏はリーチとか当たり(フィジカルコンタクト)のことのような回答をしていたけれども、それもあるかもしれないが、それだけではない(違う)んじゃないのか、、、むしろ、先に書いたような部分なんじゃないのか。
それと、クロスの正確さと鋭さ。だから中に1人しか居なくても(相手ディフェンダーの数の方が多くても)フィニッシュできる。これが無いと、毎度毎度ペナルティエリア内に人数をかけてちゃぁカウンターを受ける確率も高くなるわけだし。1人か2人でフィニッシュに持ち込むとすぐに個人能力(個の力)云々ということになってしまう風潮があるように思うが、これはそういう問題ではないと思うぞ。これに関連して、誰かが日本のフットボールは「自分たちのフットボール」云々じゃなく「わぁわぁサッカー」を(もうこの十数年間)極めていって来てた方がよかったんじゃないか…と言ったが、それに大賛成というわけではないにしても、なるほどな…という部分を感じてもしまうんだな。
セルジオ越後氏は、フロンターレの風間監督の毎度のフレーズ「出して動く、出して動く」に引っ掛けて、フロンターレは「寄せて回すだ」って評していたが、これは実に言い得て妙。お見事というか、めっちゃウケてしまった。久しぶりに感嘆しました。いや、ホントに。

いずれにしても、このプレシーズンマッチ一戦のことではなく、日本の指導者(監督・コーチ)の戦術の遅れを感じますね。川崎フロンターレに限らず。攻撃も守備も、対戦相手チームへのアプローチの面も。ドイツのサポーターからは(ドイツでも視聴されていた)戦術は3部とか4部…(ちなみに、選手は2部)とかつぶやかれてたみたいだし。

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