今度はゴールキーパーを交わしてのダブルタッチでゴール。
2019.07.07
ヴィッセル神戸もフィンク監督になって、守備や中盤が少しはコレクティブになってきたよ。昨夜の清水エスパルス戦を見始めたら、明らかにそういう感じ。
2トップにイニエスタといえば、日本人は普通にイニエスタがシャドー(日本人の好きなトップ下)と想像するだろうが、山口蛍と2センターのような感じで、山口蛍ばかりでなくイニエスタが最終ラインに入る場面も見られた。山口蛍も高い位置取りから楔を打ち込んだり。
イニエスタも山口蛍に対しては技術的な部分において信頼感のような空気も、そこはかとなく感じられたり。山口蛍も、テクニカルなプレーもあったり、技術を見せるシーンもあったが、もうちょっと正確性あるパス、イマジネーションあるパスが出せるようにならんですかね。
で、そんなヴィッセル神戸だが、とはいえ弱点というか欠陥はそうそう隠せるものではなく、センターバックのマズイ対応、特に中盤左のスペース管理が甘く、エスパルスにイイ形の攻撃を許してしまう。まぁ、どう見てもここが穴だわな。試合終盤は山口蛍あたりが懸命にカバーに奔走してたが、ベンチワークも後手に回った感がある。
そういうわけで、エスパルスに早い時間帯に先制された直後、ビジャがエスパルスの最終ラインとの巧みな駆け引きで中盤からのフィードを呼び込み、見事なトラップで前を向いたのはもちろん、ゴールキーパーを右足で交わし即座に左足でフィニッシュというダブルタッチのゴール。いやいや、思わず声出ちゃいますよ。お見事。
なお、試合の方はエスパルスが後半に追加点を捻じ込んで勝利。決勝ゴールのシーンでは、センターバックがあぁ競れないんじゃダメだよね。
ビジャのゴールシーンをDAZN中継の実況アナウンサーは相変わらず落ち着き…と言ってしまう。そりゃ、落ち着いてもいるが、そこでの一瞬のスキル、それを可能にする技術には言及できない。何でもかんでも落ち着きという言葉に集約する、日本の実況アナウンサーの悪癖。
このアナウンサー、地方TV局のアナウンサーにしては下手ではなかったが、フットボール中継で気づくべき点、触れるべき点、視点の持ち方を、もっと勉強した方がよいだろう。海外リーグの試合をもっと見ることだ。
それはカメラマンにも言える。この試合中継では、毎度指摘させていただいているような無用な選手の抜きの画(映像)は無かったというか気にならなかったが、やはり試合の流れの中でカメラがとらえるべき視点の部分でもっと勉強した方がよいだろう。あるいは、カメラは実はとらえていたけどスイッチャーや現場ディレクターの資質によるものだったのかも、しれないが。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/3323
トラックバック