スコアは接戦でも攻撃の形がほとんど作れず…昨夜のブラジル戦(その1)

日本のスタメンは予想どおり。冨安が使えないのと、守田もコンディション不良でようやく全体練習に加わったばかりという情報。
ゴールキーパーは権田で、右サイドバックはやはり長友、センターバックは板倉と吉田麻也、左サイドバックは中山。中盤は3枚で、遠藤航がアンカーで、原口と田中碧。前線は古橋を中央に、右が伊東純也、左が南野。
キックオフ直後、日本の右サイドを持ち込まれ、中央でワチャワチャと自軍ゴール前に集まってしまい、おいバイタルがら空きじゃねぇか…と思ったら、そこへ通され、ネイマールのヒールパスからルーカス・パケタのシュート、、、早々に失点かよと思ったが、幸運にも左ポストを叩いて幸い。
ブラジル相手に早い時間の失点をしてしまうと、折角のトライの機会(試合)が台無しになってしまう。これまでのブラジル戦もそうだった。なので、これが決まらなくてホントにラッキー。。。だが、ここに日本の守備の大きな欠陥が露わになってしまってなかったか??
実は、この後に行われたU-19もまったく同じ失敗で2失点しておるんだよね。
…ってことは、日本のフットボールの(っていうか日本人の)欠陥なんじゃないか?? ま、その点はあらためて。

前半はとにかくゴールを許さない点では奮闘した戦いだったが、ビルドアップはまったくと言ってよいほどできず、当然攻撃の形も作れず、前半だけで十数本のシュートを浴びてなんとかスコアレスでハーフタイム。
日本はスタート時には4-3-3というより4-1-4-1の形を意識していたように見えたが、途中からそのバランスも崩され(あるいはベンチからの指示だったのかもしれないが)南野が中央に寄ってしまって4-3-1-1のような形に見えたり。

後半から原口に替えて鎌田を投入。後半初めは4-2-3-1の形にしたか。
鎌田のプレーに期待を抱いたが、おそらく期待ほどには…といったところだろう。もっとポテンシャルを発揮してくれないことには。。。
ブラジルもややペースを落としたか、前半のような決定機は沈静化してスコアレスで時間が進む。
日本は古橋に替えて前田大然を投入するが、古橋にしても前田大然にしても、あるいはこの日はコンディション不良でベンチ外だった浅野拓磨にしても、森保監督の彼らを起用する意図はわかるんだが、そのスピードを生かすようなボール運びやパス出しがほとんどできていない。そして中央1枚(1トップ)なもんで、常に相手センターバック2枚に見られている、挟まれている状況で、これでは意図した仕掛けは不可能だろう。
俊足で運動量の多い選手を起用して…という戦略ならば、そこに付ける(入れる)ボールやそこへ到達させるボールの運び方を、もっと真剣に練らなくてはならないじゃないか。
それはこれからやるっていうことなら、まぁイイんだけどね。(モノにできるかどうかは知らんが…)

残り15分強になったところで、右の伊東純也に替わって堂安、南野に替わって三苫を左に投入。これも森保監督のプランどおりだろう。
これで残り15分間でゴールに迫れるかと思った矢先、中盤のつなぎで堂安に入れたところ、後ろ向きでボールを受けた堂安が背後に相手選手が居ないことで軽率なターンをしたところをかっさらわれ、そこから一気にドヤドヤと攻め込んで来られ、いくつかのシュートは必死のブロックとセーブで防いだんだが、詰めてきたリシャルリソンを遠藤航が倒す形になってしまい、微妙なPKと言いたいところであったが、これをネイマールに決められて遂に失点。
大きなフィジカル強度の高い選手がもつれて(ぶつかって)倒れると、ああいう判定になってしまうのもよくあること。
体格差のあるフィジカルコンタクトで体格の大きい選手が小さい選手を倒すとファウルを取られやすいとの逆パターン、、、っすね。
ただここではPKを取られたシーンより、堂安の軽率なロストが最大のミスであることは明白。実にもったいない。

その後、左サイドで三笘が再三仕掛けるが、途中から右サイドバックにダニエル・アウヴェスに替わって入った(スタートはセンターバックで、右サイドバックへ移った)ミリトンが三笘を封じる攻防。
ミリトンの凄いところは、三笘が抜いたか…と思った次の瞬間、腕をこじ入れて(ファウルではなく)腕で行かせない、、、っていうプレーだな。あれは感嘆に値する。
ただそれでも三笘VSミリトンは、トライすれば何度かは突破できる可能性を感じたのも事実。そのためには、三笘に預けて後お願い…じゃなく、突破する可能性を高める状態・状況で三笘にボールを渡す形が作れなくてはならない。それが昨年のオリンピックの時から、いまだに森保監督は作れないでいる。(ここらあたりも選手任せの一端と言えるだろう…)
この点、伊東純也の右サイドについても基本的に同じ。
それにしてもミリトンの三笘への応対が、ファーストコンタクトでもって "オシ、オマエの手口はわかったゾ" 的な不敵さであったり余裕であったり、もちろん対処能力であったり、そこはさすがにレアル・マドリードだ(笑)

ま、森安監督の戦略なり選手交替策は(わかりやすいほど)わかった一戦でもあった。

…ということで、ブラジル戦(その1)として、まずはここまでエントリーしてみます。
続きはまた明日にでも。

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