2009.01.10 Saturday
今週の土曜日は
きょうの話題は、「ダブーなシーン」のpart2です。
皆さんは、Episode2の舞台、世界遺産タオス・プエブロのこんなシーンを覚えているでしょうか?
Episode2の主人公ダイスケが、立ち入り禁止区域に入ろうとしてレンジャーに止められ、叱られるシーンです。
ダイスケが立ち入り禁止の柵を越えて向かおうとしたのは、キバと呼ばれる祭事を司る場所。ネイティブアメリカンの人々にとって、最も神聖な場所なのです。ところが、立ち入り禁止地区のサインがあるにもかかわらず、写真を撮るために、ここに入ろうとする観光客がたいへん多いのです。
このシーン、実は私のアイディアではなく、タオス・プエブロに暮らすネイティブアメリカンの方々からの依頼でした。「あまりにも規則を破る観光客が多いので、タオス・プエブロでのタブーを、ぜひゲームの中に盛り込んで欲しい」とお願いされたのです。
タオス・プエブロでは、このほかにも次のようなシーンを撮影しました。
ああああ「敷地内を流れる小川に入ってはいけません」ああああああああ「ハシゴに登ってはいけません」
電気も水道も使わず1000年前から変わらない生活をしているというタオス・プエブロの人々にとって、敷地内の小川は、飲み水や洗濯に使う生活用水。それを土足で汚していけないのは当然です。
もう1枚の「ハシゴ編」は、特に日本人観光客に向けて発したメッセージです。
タオス・プエブロのインディアンマンションには、住居のあちこちにハシゴがありますが、なぜかハシゴを見ると登りたくなるのが日本人観光客。「特に日本人の人には、ハシゴを登らないように強調してください」と、タオス・プエブロの管理者の方に言われました。
日本人観光客の困った行動は、Episode3の舞台、ワイオミング州の世界遺産、イエローストーン国立公園でも言われました。イエローストーンには数百にのぼる温泉がありますが、この温泉の中に手を入れようとする日本人観光客がものすごく多いのです。
イエローストーンには、赤や黄色、青、緑と実に美しい色彩に彩られている温泉があります。これらの色は悠久の時を経てバクテリアが造り出した色で、ここに人間の手の脂が入るとバクテリアが死んでしまうので、手をいれることは固く禁じられているのです。
レンジャーに聞くと、中にはわざわざ子供を呼んで、「ここを触ってごらん」といって、温泉に手を入れさせる父親もいるとか。それらは決まって日本人なんだそうです。
そこで、撮影されたのが次の「イエローストーンのタブーなシーン」です。温泉に手をいれる役は、傍若無人キャラ、マダム・ソフィアにお願いしました。
ですが残念ながらこのシーン、未公開となってしまいました。Episode3のイエローストーンは広大で、ストーリーに登場するシーンが膨大になってしまったため、ここまで盛り込めなかったのです。
日本人にとっての温泉は「お風呂」としてのなじみが深いせいか、温泉を見るとすぐに手を入れようとするのだそうです。私もレンジャーから注意を受けなければ、手を入れて湯加減をみていたかも知れません。皆さんもイエローストーンを訪れたときは、ぜひお気をつけくださいね。
Photo by Nanako Nishiyama
皆さんは、Episode2の舞台、世界遺産タオス・プエブロのこんなシーンを覚えているでしょうか?
Episode2の主人公ダイスケが、立ち入り禁止区域に入ろうとしてレンジャーに止められ、叱られるシーンです。
ダイスケが立ち入り禁止の柵を越えて向かおうとしたのは、キバと呼ばれる祭事を司る場所。ネイティブアメリカンの人々にとって、最も神聖な場所なのです。ところが、立ち入り禁止地区のサインがあるにもかかわらず、写真を撮るために、ここに入ろうとする観光客がたいへん多いのです。
このシーン、実は私のアイディアではなく、タオス・プエブロに暮らすネイティブアメリカンの方々からの依頼でした。「あまりにも規則を破る観光客が多いので、タオス・プエブロでのタブーを、ぜひゲームの中に盛り込んで欲しい」とお願いされたのです。
タオス・プエブロでは、このほかにも次のようなシーンを撮影しました。
ああああ「敷地内を流れる小川に入ってはいけません」ああああああああ「ハシゴに登ってはいけません」
電気も水道も使わず1000年前から変わらない生活をしているというタオス・プエブロの人々にとって、敷地内の小川は、飲み水や洗濯に使う生活用水。それを土足で汚していけないのは当然です。
もう1枚の「ハシゴ編」は、特に日本人観光客に向けて発したメッセージです。
タオス・プエブロのインディアンマンションには、住居のあちこちにハシゴがありますが、なぜかハシゴを見ると登りたくなるのが日本人観光客。「特に日本人の人には、ハシゴを登らないように強調してください」と、タオス・プエブロの管理者の方に言われました。
日本人観光客の困った行動は、Episode3の舞台、ワイオミング州の世界遺産、イエローストーン国立公園でも言われました。イエローストーンには数百にのぼる温泉がありますが、この温泉の中に手を入れようとする日本人観光客がものすごく多いのです。
イエローストーンには、赤や黄色、青、緑と実に美しい色彩に彩られている温泉があります。これらの色は悠久の時を経てバクテリアが造り出した色で、ここに人間の手の脂が入るとバクテリアが死んでしまうので、手をいれることは固く禁じられているのです。
レンジャーに聞くと、中にはわざわざ子供を呼んで、「ここを触ってごらん」といって、温泉に手を入れさせる父親もいるとか。それらは決まって日本人なんだそうです。
そこで、撮影されたのが次の「イエローストーンのタブーなシーン」です。温泉に手をいれる役は、傍若無人キャラ、マダム・ソフィアにお願いしました。
ですが残念ながらこのシーン、未公開となってしまいました。Episode3のイエローストーンは広大で、ストーリーに登場するシーンが膨大になってしまったため、ここまで盛り込めなかったのです。
日本人にとっての温泉は「お風呂」としてのなじみが深いせいか、温泉を見るとすぐに手を入れようとするのだそうです。私もレンジャーから注意を受けなければ、手を入れて湯加減をみていたかも知れません。皆さんもイエローストーンを訪れたときは、ぜひお気をつけくださいね。
Photo by Nanako Nishiyama