ACLでターンオーバーはいいと思うが…
2013.04.30
サンフレッチェ広島がACL(アジア・チャンピオンズリーグ)で、Jリーグでも起用しない選手を多く起用して、一部でいろいろ意見があるみたいで。
ま、Jリーグ・チャンピオンとしては残念な戦いぶりで、何か言いたい気持ちはわかる。ただ、国内リーグ戦でプレーが少ない選手を起用することは、悪いことではないだろう? (十代の選手が何人もスタメンなんで、いろいろ言いたくもなるのもわかるが)…サンフレッチェ広島は選手層が厚くないし。それより、これはJリーグの問題だと思うのだが、国内カップ戦(ナビスコカップ)にACL出場クラブは出場免除(クオーターファイナルから無条件に参加)させたり、もう何年も経つのだがサテライトリーグをなくしてしまったり、経営や経費や日程の関係だろうが、新しい選手や若い選手、出場機会の少ない選手を実戦経験させる場が足りないんじゃないか。そういう場があれば、ACLで(「主力」を使わないで…そもそも私は「主力」という表現は好きでないのだが)公式戦のプレー経験もほとんどないような選手を使って…などというイチャモンはだいぶ減るんじゃないか。特に国内カップ戦におおいて、ACL出場クラブがクオーターファイナルまで免除されているのは以前からおかしいと思ってんだな。ACLにも出場してカップ戦も出場するなんて…と言われそうだが、ヨーロッパじゃ、それが普通だし。そして、それとともにさらに重要なことは、ベストメンバー規定なんかの縛りを止めること。そうして公式戦での実戦機会を増やし、選手層を厚くしていかないと。そうしなくては移籍も活性化しないし、移籍市場が活性化しないことにはクラブ経営も(クラブマネジメントも)上昇しないんだが。
一方で、柏レイソルは今夜のアウェイ(オーストラリア)でのACLで、既にグループリーグ1位通過を決めているのに、ごく数人を除いてほぼベストメンバーでスターターを組んだ。これこそ、そんなもんターンオーバーでいいじゃんか、と思うんだが、そこは凡人の発想…ネルシーニョ監督には考えと哲学があるんだろう。ま、ケガから戻ってきた選手もいるし、Jリーグでのここまでの戦績がいまひとつなんで(ACL重視で来たので折り込み済みだろうが)ACLの場を(しかも相手はグループリーグ突破がかかっているので、いいトレーニングになる)活かそうという感じなんだろう。んで、結果も見事な快勝で、恐れ入りましたという感じだ。
ところで、先週のサンフレッチェ広島がアウェイ(ウズベキスタン)でスコアレスドローで帰って来た試合、某一般紙では、また勝てず、なぁんて見出しをつけてたな。アウェイでの戦いだよ、相手はグループ首位のブニョドコルだよ、ターンオーバーだよ、そういうことは関係ないんっすか? そうっすか、随分と前近代的ですな。
…しかし、やっぱり日本での試合(日本のクラブのホームの試合)の中継、リプレイの入れ方がヘタクソだな。妙に選手を抜く映像(ズーム)の無用な多さ・長さも、日本の特異なTV中継文化だ。これはしばしば見られる(その都度イヤになるんだが)日本のスポーツ中継の光景だが、長年の何かの負の遺産というか負の伝統だな。
あと、アウェイの試合の実況中継(ったって、現地じゃなくスタジオでやってんだが)で、日本勢がどうたらこうたらとか、他のグループのスタンディングだとかの話をしたがる日テレのアナウンサー…この試合の中継に集中しませんかね。同時キックオフの同グループのもう1試合の経過を熱心に伝えるならいざ知らず。こういうところも、日本のTVのスポーツ実況は根本的に何かおかしい。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/1063
トラックバック