まったく意外な展開…

日本時間今朝のチャンピオンズリーグ、セミファイナル2ndレグ。バイエルン・ミュンヘンVSレアル・マドリード。

1stレグを1-0レアルで終えていたわけだが、まさかバイエルンがホームで前半のうちに3失点(最終スコアは0-4、アグリゲートスコアは0-5)とは誰も予想しなかったんじゃないか。ブンデスリーガの優勝が早く決まり過ぎて、その後の緊張感を取り戻すのがタイヘンだっただという意見も多々あるが、確かにそれはあるだろう。しかしレアルのパフォーマンスが素晴らしかったんじゃないか。基本4-3-3のフォーメーションなんだが、1stレグでもその見事さに驚いたんだが、相手ボールに変わると、3トップ右のディ・マリアがすっと4-4の2ラインに加わる。でもって、攻撃時にはディ・マリアが押し上げて3トップになるという、まさにディ・マリアの凄まじい運動量とスピードがなせるワザと思っていたが、この2ndレグでは、3トップの右はベイルを入れ、ディ・マリアは中盤左に。でもって、やはり守備時にはベイルが下がって4-4の2ラインをとり、ビルドアップ時にはシャビ・アロンソとモドリッチを2センターにベイルとディ・マリアが押し上げた4-4-2になり、さらにベイルが攻め上がって4-3-3になるというような、これを見ているだけでも実に楽しい頭の体操にもなるという、そんなレアルであったと。
それにつけても2戦を通じて目を引いたのはモドリッチのプレー。1stレグでも非常に目を引いて、こんなに素晴らしいプレーをするかと(もちろん素晴らしい選手であることは以前から知ってるが)思いながら見ていたんだが、2ndレグはさらにいいパフォーマンス。最終ラインの前でボールを拾うと、バイエルンのプレスをものともせず、プレスをかいくぐって的確に味方に繋ぐ。そのシーン多発。パスコースを読み切ってのインターセプトも多数。1stレグでは、バイエルンのクロースの攻め上がりを序盤でことごとく潰し、後半からクロースはモドリッチの居ない側のサイド寄りでプレーした(と私には見えた)という派手さはないが大きな貢献ぶり。こういうハイレベルの大一番での中盤に入った選手のプレーはこうだ!っていう、正にお手本のようなパフォーマンスだったかと。
モドリッチは、香川がマンチェスター・ユナイテッドに移籍する一昨年夏、モドリッチもユナイテッドに移籍するっていう噂があったんだよね。ユナイテッドにとっては、実にそれは惜しいことをしたかも。レアルに移籍しても昨シーズンはフル稼働とはいかなかったが、それでもユナイテッドとのチャンピオンズリーグの Round 16 ではアウェイで見事なミドルシュート(決勝ゴール)を決めて見せ、こういうのを決めやがるか…と思ったもの。香川も中盤起用では、こういうプレーができないといけないかな…若干タイプは異なるけど。。。決してモドリッチはゴツゴツ、ガツガツ相手とぶつかるわけじゃないし。ま、バイエルのグアルディオラ監督が、先日のユナイテッド戦の後に、香川はカウンター向きではないというようなことをコメントしたらしいが、そうですね…ユナイテッドがバイエルンと対戦した時は、ああいうカウンター型の戦術をとるなら、香川を中盤じゃなくてトップ(2トップの一角)に置いた方がよりいいんじゃないか…などと思ったりもしていたが。。。ま、それは余談というか、机上の妄想・空想ですが。

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