だいぶ出来てきたらしい、北九州の新スタジアム。
2016.02.12
小倉駅から徒歩すぐに建設中の新スタジアム。写真で見ると、ピッチとスタンドの輪郭が姿を現してきていて、来年(2017年)春の完成が現実のものになってきている。
ホント、海がすぐなんで、海風のこともあるが、塩に芝がやられないのかが、ちょっと気にはなるが。先日、テレビ東京の「FOOT×BRAIN」で芝のことをやってたが、セレッソ大阪の舞洲練習場もすぐ海で(埋立地)そこの芝のエキスパートさんのお話では、ようやくいい芝になってきた云々ということなんで、海のそばでも大丈夫なんですかね。
しかし「FOOT×BRAIN」は貴重な番組なんだが、毎度毎度突っ込みが浅くてな。凝縮すれば10分で終わりそうな濃度、、、かと。日本のピッチは世界的にも非常に高いレベルというけれど、芝としてはそうなのかもしれないが、オーバーシードしないといけないし、以前聞いたのは芝の下がね、硬いというか、そういうのは聞きましたね。水はけをよくするために30cmほども下は砂だったりするし。海外じゃ、粘土質の土なんで、芝はよくても重馬場なんでしょ。なんで、日本の芝はいいとばかりは言ってられないというか、芝の下の土にまで議論が行くようにならないと、世界中どこでも戦える…というわけには(という所までには)行かないんだろうな。にしても、この十数年で日本の芝のピッチは大劇的に向上したことに間違いはない。だって、1993年がJリーグ開幕だが、そのちょっと前なんて、ワールドカップのアジア予選で来日した相手国から(その試合は西が丘だったと思うが)日本は経済大国なのにワールドカップ予選という大事な(意訳すると honorable な)試合のピッチがこんなんでいいのか…的なことを言われたくらいだったんだから。確かにあのピッチは、観てるこっちも恥ずかしくなった記憶がある。
いずれにしても、今シーズンのギラヴァンツ北九州の戦いぶりは注目される。来シーズン、新スタジアムをJ1で迎えることができるのかどうか。本山も加入したしな。
ところで、新国立競技場のオリンピック後の運営を検討するとかいう、文部科学省の作業部会なるものにおいて、2002年のワールドカップの試合会場となった10のスタジアムが、札幌ドームを除いて全て赤字(自治体の指定管理料によって採算をとっている)という「報告」がなされたそうで。それは事実です。もちろん赤字はよいことでない。ただ、なんでもかんでも単純に赤字-黒字というの尺度はどうか、とは思う。もちろん赤字の度合いもある。
それと、明確にしておかないといけないのは、2002年のワールドカップで試合を行ったスタジアムは、鹿島スタジアムと埼玉スタジアム、それに前記の札幌ドームを除いて、全て国体用のスタジアムであるということ。元々、国体用の新スタジアムとして計画されたものをワールドカップ仕様に転用したものであること。それと、公園法の縛りの中で、いろいろなことができないこと。こういった論点をよく理解させなくてはならない。アンチに無知識でいつまでもゴチャゴチャ言わせるのも、いい加減にすべきだろう。そもそもが、芝の養生で使えない日ばっかりじゃないか…云々という、的外れな突っ込みに対して、沈黙を保っているフットボール界側もどうかと思うし。。。なんかですね、ピッチという壮大な戦いの「ステージ」を養生する…週末の試合に向けて静かに力を蓄えているような…そんなのがスポーツ文化の1つの姿なり光景であるような、そういう風土にならなきゃダメだと思うんだな。毎日使える人工芝だとか、ピッチ使用日数をことさら取り上げるとか、そういうのはスポーツ文化でも、スポーツ文化環境でもない。そもそも、ピッチはいわば「リング」だろ。芝のコンディションをどうするかというところから、既に戦いは始まってるわけで。そういうことへの認識というか知識というか常識というか、そういうのも無さすぎ。この国は。
とはいえ、もっともっと有効活用する(芝の養生ばかりじゃないか…などと言わせない)パラダイムをフットボール側が提供、提示しなきゃイカンですよ。陸上競技場だと、余計に難しいと思うが。
そうした点でも、ガンバ大阪の新スタジアムを皮切りに、この北九州の新スタジアムも含め、フットボールスタジアムが次々に登場してくる今後こそが、新たな日本のスポーツ文化のエポックとなるだろう。実際、J3に参入するガンバ大阪U-23も、新スタジアム(吹田スタジアム)で試合をする。Jリーグは年間(ホームスタジアムで)20試合ほどしかない…などという的外れなマイナスな突っ込みを改めさせなくてはならないと思うんだな。もうそろそろ、いい加減に。
明後日の日曜日(14日)は、その吹田スタジアムのこけら落としマッチ。非常に楽しみ。もちろんチケット完売。当日券も無し。これを見て、的外れのループしかできない向きは学習してもらいたいものだ。
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