TBSとNHK-BSの試合中継映像を比べてみた。

先日のワールドカップ・アジア2次予選は、ご存じのとおり地上波ではTBSがライブ中継し、NH-BSもライブ中継してたんだが、(全然ヒマなわけではないが)録画していたんで中継のスキルなりセンスめいたものを比較してみたんだが。。。

ま、ことさら大袈裟に書くことでもなく、大体いつもそういうことをしてんだが、ぶっちゃけ、やはりNHK-BSの方が全然上。リプレイ映像の入れ方も迅速に、努力と工夫の跡が明らかに伺える。TBSの方は、この中継のためにピッチ上にカメラを設置したことをウリに(?)してたが、リプレイではそのカメラの映像にこだわり過ぎ。ボールがある位置まで動かしているわけじゃないんで、折角ピッチ上からのご苦労さんな映像なのに、ゴチャゴチャ遠くてよくわからん。わざわざ投入したんでフル活用したい気もちはわかるが、あまり効果的ではなかったね。
あと、TBSはリプレイを入れるのが遅い。プレーが途切れた時にはまず優先して選手の顔を抜くクセ(日本のTVの伝統的慣習)がしっかり反映(笑)されていて、何秒も何秒も、選手を抜いてんじぇねえよ、、、というケース多発。この、選手を何秒間も抜いてホルホル(?)しておる癖(へき)は、カメラマンやスイッチャー(特にスイッチャーだな)によって相当差異があり、例えばスカパーのJリーグ中継でも、地方のスタジアムの試合中継でも、試合によってかなり違っている印象がある。まったく根拠のない類推だが、スポーツ中継(常に動き続けるスポーツ競技)に慣れていない中継スタッフは、こちこちプレーが止まるモノで培った(刷り込まれた)作法がどうしても出てしまうように思われる。なんでもかんでも、そういう古典的な作法にとらわれてると、ダメダメっすよ。海外のフットボール中継を見て学習してくださいよ。
そんなわけで、少しずつでも向上はしていっている日本のTV中継だが、少々残念なのは、シーズン(Jリーグ)が終わって、新たなシーズンが始まった時、せっかく昨年まで積み上げたスキルとかセンスが巻き戻ってる風に見て取れる場合だ。スカパーのJリーグ中継で言わせていただくなら、そこはやはり、地方TV局制作(中継担当)の場合に、そう感じることの方が多いかと。

明後日にはワールドカップ・アジア2次予選の最終戦があるが、この試合の地上波はテレビ朝日。まぁ普通に民放ならテレビ朝日の方がTBSなんかより、かなり上。でもそれも、長年アジアサッカー連盟の試合の独占放映権を獲得して、実況アナウンサーの所作を含めて、なんだかんだと言われながら向上を図ってきた故、ですよ。

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