スタンドにベッケンバウアーいたね。
2010.07.13
ファイナルの試合を再放送でもう一度見た。今度はスカパーじゃなくてNHKで。野地アナウンサーの落ち着いた実況が聞きたくて。
ちょうどデヨングがシャビ・アロンソにジャンピング前蹴りかました後、スタンドのVIP席が映ったのだが、アレ??誰だ??? って一瞬思ってスルーしてしまった人物は、野地アナによるとベッケンバウアーだったようで。真剣に見てたよね。
私みたいなオッサン世代は、フランツ・ベッケンバウアーとヨハン・クライフに感化させられた人間。だから1974年の西ドイツ大会は非常に印象が強い。ベッケンバウアーとクライフに共通しているのは、アウトのキックを多用すること。アウトサイドキックとかアウトフロントキックって、それまで自分たちが習った中ではロングパスやプレイスキック(セットプレーのことね)やシュートに使う発想は全くなかった。日本の指導者全てが目からウロコだったんじゃないか。ベッケンバウアーなんて、もう9割かそれ以上が右足アウトだもんな。2006年のドイツ大会前にスカパーが、1974年の西ドイツ大会の全試合をオンエアしてくれたので、当然オランダの試合も西ドイツの試合も全て食い入るように見たが、ベッケンバウアーが右足の(アウトでなく)インサイドを使って蹴っただけで、おっ!! … 左足で蹴ろうものなら(1試合に1回くらいしかなかったと思うが)おおっ~!!! ってなもんだった。
だから結構練習しました。プレイスキックでアウトで蹴ってボールを浮かすのがなかなかできなくてね。それでも30メートルくらい先へ浮き玉を放り込めるようになった。でも壁を作られた時は相変わらずインフロントで蹴ってたけどね。でもってPKを蹴る時も、アウトで低く速いライナーで曲げてサイドネットへ送り込むようになった。それでPKの失敗はなくなった。コースを読まれようが読まれまいがサイドネットに突き刺せば何も問題ないだろ、って迷いがなくなったから。
オランダの新聞では3度のファイナルでの敗戦を、、、74年は最高だった、78年はそこそこよかった、2010年は力不足、、、敗戦は妥当だった、、、と論評しているとか。さすがだね。やたらシニカルに批判的に書けばよいとは思わないが、ちゃんとわかるところはわかった上でクリティカルに書ける。日本の旧来メディアではこうは行くまい。
日本では地方紙で、本田の活躍で子どもたちのサッカー熱が高まっている、、、とか。サッカー教室の参加者数がワールドカップ開幕後に急に増えたんだと。でも記事を読んだら20人そこらの定員をちょっとオーバーした程度。なんじゃそれ? ま、ちょっとは増えるだろうよ。だがね、そんないかにも石川県でサッカー人気がなかったような刷り込みは止めていただけないかな。どこ行ったって、子どもに一番人気があるのはずっとサッカーだから。親が野球をやらせようとしない場合は大抵ね。
日本時間で3:30キックオフだったセミファイナルとファイナルの地上波TV視聴率が全て出揃ったので、一応書いときましょうかね。
セミファイナル/ウルグアイVSオランダ。27:20-29:00が6.0%。5:00-5:30が8.3%。NHKで放映。水曜日の早朝。
セミファイナル/ドイツVSスペイン。27:00-29:00が7.7%。5:00-5:40が11.4%。日本テレビで放映。木曜日の早朝。
ファイナル/オランダVSスペイン。27:10-29:00が11.4%。5:00-6:05が15.4%。参議院選挙開票のためNHK総合ではなくNHK教育で放映。月曜日の早朝。
この数字でも超・凄いのに、これから考えてみれば同時刻だった日本VSデンマークの視聴率が超・異常に凄かったのがあらためてわかる。聞いたところでは日本VSデンマークの占拠率は91.9%だったとか。ちなみにファイナルの5:00-6:05の占拠率は46.6%だそうです。
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