フランクフルト、ドルトムントに勝って残留へあと勝点1ポイント。

ドイツのブンデスリーガは今週末が最終節。先週は、長谷部の所属するフランクフルトがホームで香川の所属するドルトムントと対戦。その試合を遅ればせながら録画で視聴した。この試合、降格圏内のフランクフルトにとっては、どう見ても分の悪い試合だったが、全員の集中力高いパフォーマンスで1-0でドルトムントを破り、これでシーズン終盤に3連勝。ひとまず降格圏脱出に成功。

降格圏から脱出したとは言え、最終節は勝点1ポイント差のブレーメンとの直接対決。それもアウェイ。これに敗れてしまうとヤバいことになる。勝点1ポイントでも獲得すれば、他のクラブの行方に関係なく残留となる。大一番ですなぁ。

そのドルトムント戦、選手全員のパフォーマンスももちろんだが、ニコ・コヴァチ監督の戦術も功を奏したかと。この試合、5-3-2というフォーメーションで臨んだフランクフルトだが、ボールを支配されるのは折り込み済みで、固い守備ブロックを形成してドルトムントの攻撃を迎え討つ。ところが、引きこもりで終わるのではなく、チャンスと見れば人数をかけて厚みのある攻めに転じると。決勝ゴールはシュートコーナーから長谷部が右サイドを縦に突破してのクロス、、、それをヘッドで合わせたもの。長谷部の意外性のある(?)縦への侵入と速いクロスがアシストという形になったが、ま、ボールの質は悪くなかったと思うが、右足インにかかっていたので戻りながらのヘッドとなって、あれは決めた選手の技術と能力によるところが大きいわな。

ドルトムントは、この試合、4-1-3-2という、またもや(?)実験的なフォーメーションで臨み、シャヒンをアンカーに置いて香川は2列め中央だったんだが、前に人数が多いもんだから、フランクフルトの5-3-2のシステムにまんまとハマってしまったかも。とはいえ、どっかに国のように守備ブロックの前でボールを動かしてばっかしじゃなく、試合開始から20分くらいからフランクフルトの守備網のギャップを作らせたりして、惜しい場面も作り出す。厚い5バックに対しても、裏抜けする技術とスキルが各選手に備わっているし、斜めの走り込みやサイドチャンジ、選手同士のプレービジョン、プレービジョンのシンクロなど、結果的にスコアレスに終わったものの、さすがドルトムント…といったところ。どっかの国のチームもこれくらいやるようになって欲しいもの。
ま、そんなドルトムントでも、決定的なシーンも幾つもありながら最後までゴールを奪えなかったのは、実験的なシステムの消化度の点もあったろうが、そもそもこの試合へのモチベーションの高さの違いがあるし(そりゃ、この試合の目的意識が全然異なるわけで)ニコ・コヴァチ監督の5-3-2のシステムでの入りでリズムを乱された点があるんじゃないか。

そんな中、長谷部も決勝ゴールのアシストだけでなく、中盤セントラルでなかなかいいプレーだったんじゃないか。清武や酒井宏樹、山口蛍の所属するハノーファーの降格は決まってしまったし、日本人選手所属クラブの降格は見たくないわけで、是非とも残留を果たして欲しいですね。

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