このドルトムントに香川やゲッツェの居場所はあるか…

昨日はジェフ千葉のフォーメーションに少し触れたけども、ドルトムントが先週末の試合(ホームでのライプツィヒ戦)のフォーメーションも似たようなものだったんで、そのことを書こうと思っていたんだが、ちなみに今週末のドルトムントの試合は日本時間で昨夜終了しており、なんと(現在ダントツ)最下位を相手に負けちゃいましたな。それも結構いい形の攻めを数多く受けて。その内容も、先週の試合よりもさらに見どころのないものだったように思える。守備網の穴も相変わらず目立つし。

その先週のライプツィヒ戦では、香川もゲッツェも出番なし。昨夜の試合では香川は1-1の状況で(先制されて追いついた状況で)途中起用されたが、特にゴールチャンスも創出できずに敗戦した、という次第。いずれにしても、香川もなかなか居場所が見つけづらい状況と言わざるをえないだろう。
先週の対戦相手だったライプツィヒは今シーズンこれまで非常に好調で、ドルトムント(現在4位)よりも上位の2位につけている相手だったんだが、ハイプレスから人数をかけての速攻が持ち味で、それに対抗するためかどうかはわからないが、ドルトムントは3バックに、アンカーは毎度ヴァイグルで、2トップ、その下(中盤前め)も2枚というフォーメーション。確かに前に人数はかけているし、高い位置で奪って縦に速い攻撃を意図してるのはわかるんだが、わぁわぁフットボールというか、わっしょいフットボールというか、正直いって単調であまり面白いものではない。ヴァイグルも、必ずそこを経由してビルドアップすることは十分知れてしまってるんで、必ず相手フォワードがマークに行くし。中盤に香川とかを置いて、変化や想像性を出す必要があるんじゃないか…という声は多く聞こえるが、まぁそのとおりではあるが、香川やゲッツェのようなテクニカルなタイプは、縦に速い仕掛けを志向するトゥヘル監督にはファーストチョイスではないのだろう。
前線はポジション変更とかの流動性もないし、まるで、自分の左右位置の幅○メートルの範囲で上下動するようにと指示されているかのようだ。デンベレがサイドを縦に突破して物凄いクロスを放り込んだりするのが、ちょっと変化というか(でもそれじゃ、イングランドのフットボールみたいだぞ)そういう駒が居るから余計に縦ばっかりになるとも言えるし。
こういうチーム戦術であったり戦略であると、タイプとして香川やゲッツェの出番はなかなか巡って来ない。まだ20歳にもならない若手をどんどん起用しているが、そこはドルトムントというクラブが、ビッグクラブではあるけれどもメガクラブではないわけで、若い選手をインターナショナル・プレイヤーに育てて売るという部分があるんで、そういう傾向はクラブの性質としてやむをえないだろう。となると、香川もゲッツェも20歳代後半になってきて、(チーム戦術とは関係なく、クラブの中に)今後も居場所があるのかどうか…ということもある。香川とドルトムントとの契約は、確か来年(2018年)夏までだったと思うが、契約延長交渉の気配は今のところないし(今シーズン後にあるのかもしれないが)もしドルトムントが契約延長を望まなかったら、香川はどうするんかね。
日本に戻るんか??

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