デンマーク戦にグループリーグ突破をかける
2010.06.20
オランダVS日本の行われた7時間後、カメルーンVSデンマークが行われ、デンマークが先制されながらも逆転で勝ち、グループリーグ最終戦の日本VSデンマークがグループリーグ突破のかかった大一番となった。
カメルーンVSデンマークのスコアは1-2。得失点差で日本が「1」上回る。オランダ戦に敗れたものの1点差で終えたことが生きる。日本はデンマーク戦に必ずしも勝たなくても、引き分けでOKということだ。
しかし、過去そのような有利な状況で結果を得たという感触があまりない。例えば2003年のコンフェデレーションズカップ、初戦でニュージーランドに勝ち、2戦めでフランスと引き分け、3戦めはコロンビアに引き分けでよいのに、終盤に宮本の不用意なバックパスから失点してしまいグループリーグ突破に失敗したことなど、まだ鮮明に記憶に残る。
カメルーンVSデンマークを見た印象。
前線からのプレスがかなり効果的な印象を受けた。デンマークのディフェンスラインはかなりあたふたするのではないか。フォワードに岡崎なり矢野??なりを起用して追い回すとほころびが出そうだ。本田はシャドーで使いフィニッシュを期待するか。しかしそうすると、松井と大久保はキレているし、かといってアンカーの阿部と、長谷部・遠藤の中盤センター3枚もコンビネーションがとれているので変えることは考えられず、悩みどころだ。
デンマークのオフェンス面では、右サイドのロンメダールがキープレイヤ。日本にとっては左サイドだが、ここをどう封じ込めるか。とはいえヨーロッパの伝統国だ、そこだけを封じても全てがコンプリートするわけではない。何しろ試合の運び方、勝機の見出し方、そこでの集中度と技巧はさすがだ。
終盤、カメルーンの猛攻を受けて決定的なピンチが幾つもあったにもかかわらず逃げ切ったあたりは、スペイン戦におけるスイス同様、伝統国ならではの守備文化のなせるワザだろう。だから先制を許して逃げ切りを図られると苦しくなる。
それでも十分に戦える。ここまで来たのだ、グループリーグ突破を果たそうではないか。日本は高地の試合→平地→また高地、デンマークは高地→高地→高地ということで、日本チームはコンディショニングが難しいと思うし、激闘で傷んでいるところも多々あるだろう。24日(日本時間25日未明)の最終決戦に向けて、どうか良い準備ができることを願っている。
全世界、地球規模の最激戦競技であるフットボール、その紛れもない世界選手権・ワールドカップ…マイナー競技とは違う高難度、その国の総力が問われる戦い、全世界が見つめる注目度…そのグループリーグを突破し16チームに入ること自体が、最大級の賛辞を送られるべき偉業なのだ。是非みんなの「念」で、成し遂げようじゃないか。
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