テストマッチなんだから…はしゃがないように。
2011.08.11
昨夜の韓国戦について「歴史的勝利」「歴史的大勝」などと早々に大袈裟だが、たかがテストマッチなんだからそんなに騒ぐのはどうかと。
かつて、1997年9月に東京で行われたワールドカップ・アジア最終予選の一戦で、韓国が逆転勝ち(日本が先制しながら1-2で敗戦)した時「東京大勝」などと韓国メディアが騒いでいたようだが、確かに「歴史的勝利」などという表現はワールドカップ予選とか本大会で用いられるべき。
それはさておき、3つのゴールはどれもフィニッシャーの高い技術と技量が発揮されたものだった。1点めの香川は、相手ディフェンダーの間をすり抜ける時に細かいタッチでボールを少し浮かして突破。2点めの本田圭佑は、簡単に流し込んだようにしか見えない向きもあるようだが、清武からのパスにステップもなく(踏み込みもなく)咄嗟に身体を開いて、それなのにコースにあれだけのスピードでボールを送り込んだ。3点めの香川は、清武からのグラウンダーのクロスに、走り込んできた方向とほぼ直角に沈めた。しかも、強く蹴らないでフェザータッチで、しかし(単に押し込んだとかじゃなく。あれを押し込んだとか表現するからメディアはNGなんだよ)鋭く、ゴールキーパーのタイミングを外して。
しかし、もう1点は取って欲しかったな。3点めが決まって、まだ30分くらいあったんだから。
3点めが決まった時に(TV実況よりも早く)言ったのだが、ホームでの韓国戦で3点とった(および3点差をつけた)のは1974年9月の東京での日韓定期戦以来です。あの時は釜本が2ゴール決めて4-1で勝った。その試合、実は私は前半は見ていたのだが後半は映画を観に行ってしまった…それくらい当時は韓国戦にトラウマみたいなものがあった時代…今は全くない(そのように選手たちも代表チームも、我々も、大きく進歩し成長したわけだ)けど。そんな弱い日本代表(当時は「全日本」って言ってたけどね)の時代。ちなみに観に行った映画は「パピヨン」だったことなんて、余計な話だ。
しかしもう1つ忘れて欲しくないのは、1999年9月のU-22代表同士での東京の試合(ちなみにその翌日は横浜でフル代表のイラン戦があって、私を含め多くの人が2日続けて代表ユニフォームを観戦したのだった)…あの試合は両方ともシドニー・オリンピックをめざす段階で、日本チームには(小野伸二のケガもあって)中田英寿を初めて加え、昨夜の試合以上の差を見せて快勝(4-1)したのだった。ちなみにこの試合の再戦が韓国で行われ、そっちは中田英寿抜きで盤石な試合運びで1-0で勝ちました。
序盤から気になっていたのは、日本チームの最終ライン。例えば韓国のように激しい出足とプレスをかけてくる相手に対しては、最終ラインでボールを回していなしていけばいいのであって、、、しかしその最終ライン、特にセンターバックが何となく怖々ボールをキープしたり回してたりしてんじゃダメなんだよなぁ。相手チームがボールが奪えそうもないと思うくらい、誰が見ても非常に上手いと思えるような高くしっかりとした技術・テクニックと堂々とした迫力を持ったセンターバックが現れないと。
9月からアジア3次予選が始まるわけだが、最終予選は2グループに分かれて行われるのだけれども、そのシード国(第1ポッド)について、従来は前回のワールドカップ本大会の戦績で決めていたが(そうならば日本と韓国がシード国となる)今回は3次予選ではシード国をFIFAランキングで決めていた(だから中国が第1ポッドになったりしていた)ので、もしかしたら最終予選もそうするのだろうか。そうなると、日本とオーストラリアがシード国となる。で、フランス大会の最終予選(1997年)以来、日本と韓国が最終予選で同グループになる可能性があるわけで…そこを何か、そういう風に持って行こうとしてる気配を感じるのだが。ま、別に気にならないけど。
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