ウィーンの青い空にそびえる、100年以上の歴史を持つ市庁舎。
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その「花の舞踏会」に、日本から3名がデビュタントとして参加されましたが、うち2人はすでにこれまで、王宮での舞踏会でデビュタントを経験されています。本来、“一生に一度”であるはずの社交界デビューなのですが、現代のウィーンは舞踏会の数も多く、何度もデビュタントとして出る若者も少なくありません(実は私も、王宮や市庁舎の舞踏会にてデビュタント参加を5回ほど経験しております)。
さて、デビュタントとして舞踏会に出るためには、オープニングセレモニーで披露する踊りを2曲、マスターしなければなりません。それは、ポルカ、そしてウィンナーワルツ(左回りを含む)です。そしてどちらも毎年、違う曲での新しい振付けとなるので、たとえ日本からの参加であっても、これらをまず覚えなければならないのです。それはデビュタント経験者であっても同様の条件。一緒に踊る現地のデビュタントたちは、すでにダンススクールで2か月以上前から練習を重ねてきています。その彼らに混じって、ちゃんと踊れなければなりません。ただでさえヨーロッパ人の中に日本人であるというだけで目立ってしまうので、そのプレッシャーたるや、決して小さくはありません。
クライネ・クローネが提携しているウィーンのダンススクールでは、現地の練習に参加できない日本人デビュタントのために、舞踏会の数日前から英語による特別集中レッスンを設定しています。私も、通訳および先生の助手(?)としてレッスンに参加です。というわけで、今回の「花の舞踏会」デビューダンス特別レッスンは、舞踏会の数日前から始まりました……。