日本・イタリアOB戦
2013.06.10
なかなか楽しい内容だったし、いい雰囲気だった。観客もそこそこ(1万7000くらい)集まっていたし。ただ、それくらいの観客見込みであったなら、なにも国立競技場を使わず、2万くらいのキャパの専用スタジアムの方が相応しいんじゃないか。
ま、バレージなどは「トヨタカップ」(インターコンチネンタル・カップ)で国立競技場で何度かプレーしているので、インタビューの中では好印象を口にしていたみたいだが。
ま、日本のフットボールフリークも、こういう花試合は、リラックスして楽しむようにはなったけれども一方であんまり昔のように大きな関心を持つほどではなくなった。そりゃそうだろう。目も肥えてきたし、大きな試合の経験も昔とは違うんだから。
イタリアOBチームは、キックオフ5分ほどでゴールを奪ってみせるという花試合らしい展開実行力は素晴らしい。ジャンニーニの左からのクロスをダイレクトで、ディリービオの右からのクロスに見事なトラップで、ヴィエリは凄いわ。あと、ゴールキーパーのパリュウカ、凄すぎ。Jリーグのゴールキーパーの見本として、日本でプレーしてくんないかね。
イタリアOBチームは、走れないし動けないが、勘所というかポイントでさすがのプレーを見せる。サイドチャンジのボール(キック)であったり、カウンターであったり、バイタルにタイミングよく攻め上がってフィニッシュ(シュート)であったり、身体の寄せであったり、ラインコントロールであったり。こういうのはフットボール文化成熟度の違いを感じさせるな。染み込んだものがあるのが、それも選手たちに共通して存在しているのが如実にわかる。日本のOBたちに満遍なくそこまで行くのは、もうちょっと時間がかかるかも。
でも、福西の右足アウトにかけたミドルシュートはよかった。あんなの現役の時には見たことないんだが。それと、引退したばかりの藤田のフィードのボールが落ちて逆回転ってのも凄かった。
あと、日本OBチームは、イタリアOBチームが守備ラインを引いてしまうと、その前でボール回しは一見スムースにやってんだが、その守備ブロックの中に入っていけないし、守備ブロックを揺さぶったり乱れさせられたりしないし…そういうあたりは(今でも)日本のデフォだな。アイディアなりイマジネーションなり、それとトライアルが足らない。こういうリラックスした花試合なんだから、そういう部分を期待してたんだけど。
それでも結構楽しめた。スコアは2-2だったけど、こういう花試合を4-4くらいにできるようになれば、なお言うことなしかな。
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