なでしこ at アリアンツアレナ

「なでしこ」のドイツでのアウェイマッチ。スタジアムはアリアンツアレナという、オツな試合でしたな。観客も4万6000超だったそうで。

ヨーロッパ選手権目前のドイツが予想どおり序盤からアグレッシブに厳しく来る中、ドタバタもしたが、粘り強く対処したんじゃないか。
ただ、自らピンチを招くシーンが目についたのは男子も同じで、その要因も同じようなこと。特に多いのが、サイドバックにボールが渡って、ビルドアップのためにボランチに戻そうとするんだが、そこがミエミエのテレフォンパス(←表現、めっちゃ古いな)で、やすやすとカットされてピンチを招いていた。先制ゴールはミドルレンジからのファインゴルだったので、あのシュートは防ぎようがないが(寄せも甘かっただろうが、振られてるんでどうしても遅れる)そのシーンを生んだのは、そのボランチへのパスをカットされてからの逆襲。ボランチの方もよくないんだよ、止まって受けようとばかりしているから。男子でもありがち。
それともう1つは、ボールを保持ないしはボールを受ける際にフィジカルの強い相手に激しいプレッシャーをかけられた時、簡単にボールを失わない技術とスキル…それがある選手とない選手とで、この中でもやれるかどうかが分かれてくる。男子でも同じ。
TV中継を見てる方々には、押し込まれっぱなし攻められっぱなしじゃないか…と思った人も多くいただろうが、2011年のワールドカップの時も、こんなもんっすよ。あのドイツ戦、見てた人はそうは多くないだろうから。あのドイツ戦の後、急に盛り上がった(盛り上げた)んで。
それでも前半のうちに同点に追いつくのは、さすがというか、さすがを通り越して大したもの。後半立ち上がりにPKで失点しても、再び追いつくのも素晴らしい。それも繋いで崩して、だから。

多くの人が言っているように、2012-13シーズンにドイツで得点王になった大儀見の充実ぶりは素晴らしく、ポストプレー、スペースに開くプレー、大柄なドイツ選手と相対する対人プレーにおいても大活躍。前半の同点ゴールも大儀見の好プレーが生んだもの。後半の2-2に追いつく同点ゴールは、フリーキックのこぼれ球を決めたものだったが、そのフリーキックをとったプレーからして素晴らしかったので正当な対価みたいなもんだろ。男子にこういう選手があいればなぁ、、、ってみんな思ってるよね。
ただま、どうしても落ちる選手がいるのも目につくし、そこも男子と同じ。あとまぁ、左右サイドバックについてはいろいろお試し中なんで、経験といい場数といい、スキルも、どうもね。

終盤の2失点で敗戦だったが、アウェイでの移動を含んで中2日の連戦だし、最近勝ってないじゃないかとか言う向きも出てくるだろうがテストマッチなんだから。そんな目先のことを言うのは違うんだけどな。
日本の旧メディアは終始押されっぱなしだったとかパスを繋げずとかしか伝えないんだろうが、ヨーロッパ選手権開幕前の仕上がっている状態のドイツ相手に、完全アウェイの中で、なかなかいい試合だったと思う。

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