対人守備のスキルというか技術というか…
2014.08.16
日本代表の前監督のザッケローニ氏も、代表合宿で相当細かく身体の向きとか守備の技術(それは守備「戦術」と言う前の話なんじゃないかと思うが)を選手たちに指導していたようだが、もちろん監督によってそういう「文化」が違うのでそういうことはあるだろうと想像されるとはいえ、そんなことを代表合宿でやってたんじゃなぁと今さらながらに思うわけだが。
先週のJリーグの試合の録画なりを見ていても、幾つも、こんな対人守備対応かよ~っていうシーンが次々にあり。
例えば、、、
相手陣内に攻め込んでいて、相手ゴールキーパーがクイックスローで中盤でフリーの味方にボールを渡した…そこに遅れてプレスに行く、そこまでは普通、でもそこでターンをしようとしている相手を振り向かせないように応対すればよいのに(しかも、ややトラップミス気味で時間的ロスが生じていた)ショルダーで当たりに行って(それも何の影響も及ぼさない軽い当たりで)易々とターンさせてそれが失点に繋がったと。しかもその選手、左利きなんで右回りでターンすることは確実なのに、左から当たりに行くと。
この選手、その後も3バックの右ストッパーなのに度々中盤底に入って来て、それがカバーになっていればいいんだが、ことごとく対応遅れで相手チームにチャンスを与える…もちろん本来の位置である右サイド(相手からすれば左サイド)はガラ空きという。実は元日本代表選手なんだけどね。
こんな初歩的なことができないんじゃぁ、日本の育成は素晴らしく効果・実績を残してきたとはいえ、しかしそこにはあまりに初歩的な技術というかスキル(というか常識??)が忘れられている、ないしは隠れた弱点を内包したままである、、、んじゃないかと、あらためて思うわけ。守備だけじゃなく、攻撃のタレントにおいてさえ。
日本全国各地、地方の小さなクラブというかサッカー教室で、それこそ市井で青少年の指導をしてくれている膨大な人数の方々には本当に頭が下がるが、ただ…こういう部分においてもう一段階上げないと(上がらないと)モダンなフットボールをやっても、モダンなプレーをするプレーヤーがさらに多く登場しようとも、ちょっと対策されて苦しい状況に、、、なぁんてことが、まだまだ続くんじゃないだろうか。例えば、柿谷はまだ1試合フル出場しただけだが、もしかしたら既に対策なり対応されたかもしれないし、本田圭佑だってイタリアに行って早々に技術的弱点がバレてしまったよね。日本では、一芸に秀でることをもっと評価してよい伸ばしてよいという主張やムードが強く出てきたことがあったが、それはそのとおりだが、例えば左利きの選手が左足ばっかし使うことは個性でありよいんだが、その反面で、右足での何気ないトラップとか、何も右足で強いシュートを打たなくてもいいが、右足の使い方のスキルとか、そこまで軽くみちゃイカンでしょ。メッシだって、右足のトラップが物凄く上手く、だから得意の左足がより生きるし、トラップの瞬間、高速ドリブリングに入れたりするんじゃないか。
| trackback (0) |
この記事のトラックバックURL
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/1536
トラックバック