新しいパターンだったね、今朝の香川のゴール
2010.11.13
今日は「全国スポーツクラブサミット」に参加・受講。オープニングは元・NHKの名アナウンサー、山本浩氏(現在、法政大学教授)の特別講演だった。
山本浩氏と言えば、その名実況とともに日本のフットボールがワールドカップの舞台へと這い上がって行ってた時期。私たちは幾つもの名言・名口上を耳にしてきた。
「私たちにとっては『彼ら』ではありません。これは私たちそのものです…」
http://blog.livedoor.jp/jeep_55/archives/51761828.html
これは日本がワールドカップ初出場を果たした、1997年11月16日深夜(日本時間)のマレーシア・ジョホールバルでのイラン戦でのMC。
また、横浜フリューゲルスが実質的に理不尽なる消滅(横浜マリノスとの合併)する時、その奇跡的な天皇杯での優勝(1999年元日)試合後の中継終了間際での長い名セリフも忘れられない。
「おそらく世界の歴史上でも例のないことでしょう。カップ戦を優勝したクラブが、その名ではなくなるという、今まさにその時を迎えました。
今でも多くの人たちが、もう一度横浜フリューゲルスを興こすのだといって、各地で精力的な運動を続けています。スタッフの中にも、いずれ近いうちにもう一度J1でフリューゲルスを戦わせると、決意を語ってくれる人がいます。
何年後になるのでしょう。その願いが実現する頃には、日本には、今とは一回りも二回りも違ったサッカーの世界が根づいているのではないでしょうか。
私たちは忘れないでしょう。横浜フリューゲルスという強いチームがいたことを。
東京国立競技場。空は今でもまだ、横浜フリューゲルスのブルーに染まっています…」
山本浩氏の講演を聞きながら、そんなこんなの、あの時のあの言葉、氏の声が何度も頭の中をグルグル周って、その度に目に汗が湧いて困ってしまった。そういう講演内容じゃないんだけどね。
サミット終了後、会場から渋谷までノンビリ歩いたのだが、ちょうど1年前も全く同じ。
1年前は2010年ワールドカップの最後の最後の出場枠を争う大陸間プレーオフの第2戦が行われている時間帯で、ニュージーランドVSバーレーンの試合経過を気にしながら歩いたのだった。
さて、今朝(日本時間早朝)のドルトムントの香川のゴールだが、これまでと違って(これまでは香川が最前線に飛び出す形が主だったと思うが)サイドで崩してゴール前に3人くらい飛び込んで、香川はむしろ(あえて)その後ろに遅れて入って行って、そこにマイナスのグランンダーのクロス…それをダイレクトで蹴り込んだもの。
周囲の味方選手たちが相手ゴール前に入って行くのを察知して、自分のマーカーに対して一瞬プルアウェイして時間を作ってから2列めとして入って行く…そこにちゃんとマイナスのボールを味方が合わせてくれるなんて信頼性の高い証だし、非常にいい形のファインゴールだった。
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